- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045585
感想・レビュー・書評
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子供向けの哲学書ではない。
心はどこにあるの?勉強しなくちゃいけないの?偉い人ってどんな人?
子どもが考えそうなことについて書いている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は、著者「野矢茂樹」さんが四谷大塚の小学生に向けて、『子どもの難問』というテーマで設問し哲学者が分かり易く回答した月刊誌の連載である。・ぼくはいつ大人になるの?・死んだらどうなるの?……など20問、分かり易く、なるほどな、っていう回答もあれば分かりにくいのもあるのは、回答する哲学者が20人以上いるからその個人差によるものであろう。
・過去はどこに行っちゃたの?という問いに、「記憶が過去を再現しているとどうしてわかるのか…(略)…過去はどこにも行かず、今ここにある。」という回答が妙を得ている -
おぉ!なるほど!って思える回答もあれば、
???結局よくわからないものもありました。
今度は自分の考えを深めながらじっくり読んでみたいと思います。 -
企画としては面白いが,回答が薄すぎるかな。「哲学者って何する人なの」という問いに対する戸田山和久の「フライング気味の思考の長距離ランナー」とうのは正鵠を射ている気がする。同じ問いに対して入不二基義は「穴」掘りの比喩で答えていますがこれも良い喩えだと思う。いずれにせよ哲学者は,前に進めという圧力に対して,立ち止まることを求める営みだ。
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タイトルからして、子どもに訊かれたら返答に困ってしまうような質問(子どもはどこからくるの、のような)に対する回答集かと思いきや、子どもの単純に思える質問に哲学者が答えるという内容。
中学受験の進学塾「四谷大塚」の月刊誌で連載された企画の書籍化という本書の経緯を知って、なるほど納得。
読後に残る感想は、「哲学と屁理屈ってどこがちがうんだ?」である。 -
学ぶこと、問いかけること、自身を知ることの基本姿勢について学ぶことができる良書であると感じた。子どもには少しむずかしいが、中学生ならば読めるのではないか、むしろ中学生に一読することを勧める。もちろん大人もである。哲学者の意義とはこの忙しすぎる世界を「ゆっくり」にすることであるとあった。「ゆっくり」がいいのか「忙しい」のがいいのかさえも更に深く解のない深みに潜ることがそもそも哲学なのだと感じた。
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問いに対して、問いで返す。それが哲学者の答え。まあ、人生(子どもの難問?)って一言で答えられるほど単純ではないし、答えられるような人生だったらつまらないか。分かる答え、共感できる答えもあれば、何が言いたいかよく分からない答えもある。前書きにあるように、手元において何度も読み返す本なのだろう。
以下、引用。
●人生は、未来に背中を向けて、後ずさりしていくことと似ている。未来は見ることができない。背中にぶつかるものが、非難の石つぶてなのか、会場を揺るがす声援なのか、未来に進み、目にすることができたときにやっとわかる。今は見えないものを信じられる者だけが、未来に向かって後ろ向きに進むことができる。見えないものを恐れる者は一歩も未来に進めない。 -
様々な哲学者たちが、子どもが素朴に思う疑問に答えるという企画自体は画期的ですが、肝心の答えが的外れだったり、小難しい言葉を並べたり、意外と普通だったりと、なんか微妙でした。
その中で、以下の引用したものは(自分としては)なかなか膝を打つものとして、是非記憶に留めておきたいと思ったものです。これらは回答として秀逸だと思いましたが、全体的には消化不良という感じがしました。
僕の評価はAにします。 -
J-WAVE TOKYO MORNING RADIOで紹介されているのを聞いて購入。
それぞれの疑問を読んでからすぐにページをめくらず、
自分なりの考えをしてから読むと良い。また、
「子供が抱くで疑問」というより、
「子供が抱くんじゃないかな〜という疑問」が主体で、
答え方は子供向けでなく大人向け。と割り切って読む本。