- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122028401
感想・レビュー・書評
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本屋で平積みされていたのが目につき、購入。
読んでみて思った
この本で一番よかったのは、中身じゃなく表紙の絵だ。
600円払って表紙の絵を買ったと思ったほうが断然納得できる自分がいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国人の女の子の話、疲れてたのもあって爆笑してしまった
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午後の最後の芝生が好きだ。人気の作品らしい。皆多かれ少なかれ夏をイメージするのが好きだからではないだろうか。あそこまで皮膚感覚や喉の渇きを思い起こす夏の描写は中々ない。
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著者の最初の短編集です。物語にある特に大きな出来事の変化の無い日常、そこに生じる少しの変化から主人公に起こる小さな変化を楽しむことができます。初期のの村上春樹さんの雰囲気を懐かしいように感じることができました。特になんてことのない日常のように描写されているのですが、よく考えると普通はありえないようなものであり(家の庭の芝刈りをするアルバイトってあるんですかね)、それでもそれが違和感なく受け入れられ、物語に入っていける、その世界観が素晴らしいと思います。それは私達が理想に描いたことのある生活に近いものが描かれていることで、読み手はその世界に自身を投影し易くなっているのかと。現実とは違う世界に入ることから、現実世界ではあまり考えなかったことについて(自分のことや周りの事)考えることの意味について気付かされるのではないかと思います。本書以外もですが、これしかないと当然視していた生き方に揺さぶりを掛けられるように感じながら読ませて頂きました。
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①文体★★★★★
②読後余韻★★★★★ -
なんとも独特な世界観の短編集。
前半4編は哲学的で、例えも突飛で正直とっつきにくかったです。一方後半3編は慣れてきたせいか、現に表現がストレートになったのか、読みやすさを感じました。
「午後の最後の芝生」と「土の中の彼女の小さな犬」は物語に色彩があり、気持ちよく読めました。
「カンガルー通信」は拒絶反応が出そうでした。。。百貨店社員がクレームに対する返事をカセットテープに録音して送るとはなかなかすんなり受け入れられません。村上春樹の世界と割り切って、怖いもの見たさに読み切った感じでした。
総じてどのストーリーも非現実的で、淡々と語られていて、時には「僕」がツッコミを入れたりとクセになる短編集でした。 -
25年ぶりに再読。7つの短編の中で「午後の最後の芝生」のみ印象に残っていて、今も変わらず。全く派手なストーリーではないが読後に確かな余韻が残る。何かにひたむきに取り組むこと、何かには必ず終わりがあること、そういったテーマが心を掴むのだと思う。
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幾つかの希望を焼き捨て、幾つかのの苦しみを分厚いセーターにくるんで土に埋めた。全てはこのつかみどころのない巨大な都市の中で行われた。
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午後の最後の芝生がめっちゃ好き。
何度も読み直そう〜 -
芝刈りの話が読みたくなって再読。
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よく分からない話もあったけど、「中国行きのスロウボード」ではちょっとしたことで運命が変わる時代を感じた。「土の中の彼女の小さな犬」が1番好みだった。
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五つか六つからなる短編集。
あらすじ書くにも書きようがないのよ。なんつーか、全編通して言いたいことがさっぱりわっかんねw
じっくり読むと潜在する問題提起も覗けるのかもしれないけど、電車で読んだからあんま考えずにもうすらっと読んでしまいました。
村上春樹好きな人でもこれはさすがに難しいんじゃないでしょうか。
別に全然悲しい話とかではないんだけど、なんとなく読んでてテンションが下がる作品でした。摩訶不思議。 -
中国人との3パターンの出会いについて。
いやー、むずい!
結局どのように感じればいいのだろう。
「私はここにいるべきではない」と言った中国人の女の子は、
なぜそう感じたんだろう。
みんなで考えたい。 -
『午後の最後の芝生』だけは何度でも読み返したい作品。
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貧乏な叔母さんの話がわからなすぎて、面白いと感じた方の感想を参考までに聞いてみたいです。
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やはり私は村上春樹さんの作品が苦手。申し訳ない。
狙っている感というか、一文一文がお洒落過ぎる。
しかし最初のお話は面白かったです。
結局マッチを捨ててしまう男性が「うっかり」なのか、最初から結末を分かっていたのか。
私自身も中華系の方と国際恋愛をした経験があるため、男性の気持ちや行動が理解できる部分があった。 -
3人の中国人の話が大好き
8/21
もう3回ぐらい読みましたかね。
毎年春になると読みたくなる本です! -
1983年に刊行された初の短編集です。
乾いた感情表現。
そこはかとなく漂う孤独感。
そこには肯定も否定もありません。
どちらかというと物語は単調で平板です。
それでもじわりと
胸に染みこんでくるものがあります。
例によって
ここでも比喩が多用されていますが、
文章にうまく溶け込んでいて、
気になることはありません。
言葉をチョイスするセンスのなせる業ですね。
いま読み返しても古さを感じない、
とてもクールな作品集でした。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
サクサク読める短編小説。一番最初の「中国行きのスロウ・ボート」が一番よかった。