- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122033061
感想・レビュー・書評
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巻き込まれ型トラブルメーカー・葉村晶シリーズの第一作。行く先々でトラブルに巻き込まれる葉山晶と、更に彼女に巻き込まれる(とばっちり?)小林警部補の二人の視点から描いた8編を収録。最後に明かされる真相は晶にとって非常に残酷なことですが、乗り越えていって欲しいです…といってもトラブルに出会わない晶なんて晶じゃないとも思ったり。(事実、彼女の前途は多難)
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探偵役が交互に変わる短編集。葉村晶のシリーズってもしやこれが最初?色々と事情のあるご家庭の様子。ドライだけどクールになりきれてない感じもあって、やや初々しい、か。な?(疑問系)子どもの自転車乗って現場に来る警察の人は古畑任三郎を連想させる。
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平凡な日々の生活の中に潜むミステリー。愉快なような怪しいような・・
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初めてこの方の作品を読んだが、なかなか読みやすく、また読んでみようと思った。主人公がある程度決まった短編が多く、短編同士のつながりもあり、おもしろかった。
2007年3月6日 -
---------- 読前 ----------若竹さんの作品で一番最初に読んだのが「依頼人は死んだ」なのですが、これもそのシリーズらしいのでだいぶ楽しみ。 ---------- 読後 ----------順番としては「依頼人は死んだ」よりも前の設定なんですが、葉村晶ってこっちのほうがキビシイ性格のような気がします。きつい、というか、冷淡で遠慮がない感じ。そして初めてお会いしたのが、小林警部補。いいですねぇ、このキャラクター。現場にヨレヨレの格好で子供用自転車に乗ってやって来たりするところが、刑事コロンボを思い出します。若竹さんの描く主人公たちは、やっぱりどこか魅力的。ミステリも意外な真相をそれぞれ孕んでて、楽しめました。小林警部補主役の「冬物語」と「プレゼント」が特に好き。葉村晶の話のほうが、なんだかやりきれない感じが強いんですよね・・・。
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探偵葉村晶の初登場の作品。
一条刑事も出てきます。
葉村晶がすごい好きなのです。
かっこいい。 -
さしたる望みもなく 転々と職を変えながら辛うじて生きている風情の葉村晶(はむらあきら)と 茫洋とした中年男にしか見えないが 冴えた推理力の持ち主である 警部補 小林舜太郎が関わる事件を 交互に並べた短編集。
フリーター葉村晶は 世間の大人から見ると いい加減を絵に描いたような娘である。
しかし短期間で転々と職を替えることが 様々な経験ができるというメリットになり にわか探偵もどきの推理の役に立っていることは否めない。
短期間しか働かない職場でも その時にはそれなりに一生懸命働いており 憎めない。
事件を呼ぶ人間というのは いるものだなぁ、などと 変なところに感心してしまう。
一方の 小林舜太郎警部補は とても優秀とは思えない外見を持ち 実は鋭い推理をするという ありがちなキャラクターなのだが 小市民的なところがやはり憎めない。
コメディタッチのミステリィ というところだろうか。気軽に楽しめた。 -
16.10.08