プレゼント (中公文庫 わ 16-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122033061

感想・レビュー・書評

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  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる。

    どうやら葉村晶シリーズがあるらしいが未読のためか今ひとつ理解しずらかった。ミステリーも最後のどんでん返しがあっと言わせる場面なんだろうが、人物の癖等が分からないため理解出来ずふ~んで終わってしまった。

  • 短編集だけど楽しめた!

  • 短編集。フリーター、27歳くらいの葉村晶のエピソードと、娘に自転車を借りて現場にやってくる小林のエピソード。最初の「海の底」で、毒気が強いなーと思った。「ロバの穴」「あんたのせいよ」にしても。確かにハードボイルド。普通の人たちが道を外す、でも追求の手をゆるめはしない、という感じ。短編だけど、どこに着地するかわかならくて、けっこう読み進めた。

  • 若竹さん初読みです。クールなのに時に熱い葉村晶と、娘の自転車で現場にかけつける小林警部補が登場する短編集。約20年前に出版されているので、さすがに時代を感じる描写はあるけど、着眼点がユニークで登場人物のキャラもたっているので面白く読み進めました。葉村と小林警部補が共演した『トラブル・メイカー』の最後の一言にやられました。『海の底』の伏線も見落としてました。それでどうなったの?という絶妙な余韻とざらりとした気持ちを残す終わり方の話が多いのも好印象。これからぼちぼち葉村シリーズ読んでいきたい。

  • トラブルメーカーという言葉がぴったりの葉室晶とちょっとノンビリしている小林警部補。2人が交互に事件に関わっていき、最後には晶が被害者に!?
    ちょっと意外で、物悲しい結末。

  • 羽村晶と小林刑事がそれぞれ事件を解決していく短編集。

    基本的に悲しい結末になるし、スッキリした読後感もないが、
    でも、次を読みたくなるのが不思議な気もする。

    全体的にネガティブな雰囲気があるから、そこに当てられて、読んだあとはなんとなくポジティブになれている気がする。

  • このミスでランキング上位だった葉村晶シリーズの第一作を読んでみた。あまり主人公のキャラクターに依存するところがないのがよかった。短編集でキレ味よし。次作も読んでみよう。

  • 小林舜太郎警部補(シリーズ?)に登場する
    御子柴くんの「御子柴くんの甘味と捜査」を先に入手して、さぁ読もうという
    直前になって、これには「前」があると知りこちらを読みました。

    同時に葉村晶シリーズにもつながってくれる嬉しい短編集。

    葉村晶の一件と、小林警部補の一件とが交互に語られる短編ミステリで
    最後のひと捻りの巧みなどんでん返しが胸にグサりと突き刺さります。すごい。

    少し前に読んだジェフリー・ディーヴァーのミステリ短編も思い起こされました。

    はじめましての若竹七海さん。
    これからの続きが楽しみです。

  • 主人公二人が最後に交錯。
    葉村晶シリーズを最初から読んでみようと購読。ややトリッキーな気もしたが、楽しめた。物語の性質上、心地よい読後感とは言えないが。

  • 葉村晶シリーズ最初の短編という事で、こちらを一番最初に読めば良かったと。「依頼人は死んだ」で色々と言われていた事件がやっとつながった。
    ミステリなのでしょうがないといえばしょうがないけど、小林警部補はともかく葉村さんはよくもまあこれだけ事件に巻き込まれるなと。しかも後味悪い事件ばかり(笑)
    でも相変わらず私の好きなキレの良さとさっぱりしつつねちっこい性格で読後感は良かった。
    小林警部補は、先に読んだ短編集に御子柴くんの話が載っていて、そちらを読んでいたので主人公として活躍されていて嬉しかった。御子柴くんの本も読むつもり。もちろん、葉村晶シリーズも。

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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