- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122062139
感想・レビュー・書評
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人を信じる気持ちってとても難しいと思わされた作品。身近に居る人が連続殺人犯かもしれないと疑ってしまった自分の気持ちって本当に辛いだろうなと読んでて切なかった。
洋平が愛子を、優馬が直人を信じられなかった気持ち、辰哉の泉を守れなかった気持ち、それぞれの心理描写が胸をしめつけた。
映画のキャストをはめ込んで読んでみたけど、どの人もピッタリハマってると思う。愛子と泉がどう演じられてるのか観たいなと思った。
吉田さんは文章も読みやすくてこういう人の悪の描き方が悪すぎなくて少し光もある感じが好きな感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ誰が怒っているのかわからないが登場人物が皆謎めいてて読んでてゾクゾクワクワク。
吉田修一の作品を読むと週刊誌の安いインクの匂いを思い出す。三面記事っぽい哀しさ。きっとこの話もやるせないんだろうなぁ…。読むけど。 -
とにかく読みやすいし、物語が色んな人の視点で書かれているから続きが気になって一気に読んでしまった。上巻は面白かったが、下巻、特にラストにかけて失速、なんだろう、最後こういう展開かぁ、と、モヤモヤして終了。
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八王子で夫婦惨殺事件が起き、犯人は山神一也と判明するが、行方がわからない。そんな中、千葉・東京・沖縄の3カ所に身元不詳の男が現れる。その中に山神はいるのか、どうそれぞれが結びついていくのか、下巻が楽しみです。
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房総の漁協で働く洋平とその娘・愛子、東京の企業で働くゲイの優馬、沖縄に離島に移住してきた女子高生・泉。3人の語り手たちの側に現れた、素性の知れない3人の男たち。それぞれの人物が交わることはないが、語り手たちは男が1年前の八王子夫婦惨殺事件の容疑者・山神一也ではないかと徐々に疑いを募らせる。
夢中になり一気読みして映画も観た作品。吉田さんも追いかけようと思うきっかけにもなったが、あまり冊数は伸ばせていない。上巻は誰が山神なの?とドキドキしながら終了。 -
映画も原作も心に残った。映画の再現率すげ〜ってなった。
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生々しい、人間ドラマ。松本清張にも通じる。辛い話しだが、そこまで読んでて暗くならない。誰が本物なのかわからない。
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不安と諦めが不幸の材料。
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2019.12.22
【感想】
下巻への伏線
【好きな言葉・表現】
「俺なんかもう、こうやって楽しんでるふりしているのが純粋に楽しいってレベルまできてますからね。いや、マジで。」(P47)