普及版 モリー先生との火曜日

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140810071

感想・レビュー・書評

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  • ・過ぎたことにとらわれるな。ただし否定も切り捨ても禁止
    ・自分を許すこと、そして人を許すことを学べ
    ・美しい、霊感を湧き立たせるような場所に住もう
    ・文化がろくな役に立たないならそんなものいらないといらないと言えるだけの強さを持たないといけない。自分の文化を創ること。多くの人はそれができない。私よりよっぽど不幸だよ。こんな状態の私より
    ・人生に意味を与える道は、人を愛すこと、自分の周囲の社会に尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと
    ・人生でいちばん大事なことは愛をどうやって外に出すか、どうやって中に入れるかその方法を学ぶことだよ
    ・必要なときはまず思いっきり泣く。それから、人生にまだ残っているものに気持ちを集中する
    ・思いやりを持つこと、お互いに責任を持つこと。この教訓を学ぶだけでも世界はずっと素敵な場所になるだろうね

  • 毎日小鳥を肩に止まらせ、こう質問するんだ。
    『今日がその日か? 用意はいいか? するべきことをすべてやっているか? なりたいと思う人間になっているのか?』

  • 人生について。愛について。
    死ぬということ、介護されるということ。

    難病ALSに侵されたモリー先生と、昔その生徒だったミッチ。
    週に一度、モリーの家での話を通じて、大切なものを思い出させてくれる。

    ずっと手元に置いておきたい本だ。

    [more]
    (目次)
    カリキュラム−恩師の生涯最後の授業は、週に一回先生の自宅で行われた
    講義概要−モリーは死を人生最後のプロジェクトに据えた。私に学べ。
    学生−夢破れてからぼくは、仕事に夢中になった。
    視聴覚教室−モリーは有名なインタヴュアーの番組に出演した。
    オリエンテーション−モリーとの再会。ぼくは昔のような将来のある学生ではなかった。
    教室−私は今でも君のコーチだよ。
    出欠確認−モリーの過ごしている時間の質が、うらやましくなった。
    最初の火曜日<世界を語る>
    第二の火曜日<自分をあわれむこと>
    第三の火曜日<後悔について>
    視聴覚教室<第二部>−テレビはモリーの死ぬまでを追いかけようとしていた。
    教授−母の死。貧困。九歳でモリーは、両肩に山のような重荷を感じていた。
    第四の火曜日<死について>
    第五の火曜日<家族について>
    第六の火曜日<感情について>
    教授<第二部>−モリーはいつも素晴らしい調停者になった。
    第七の火曜日<老いの恐怖>
    第八の火曜日<かねについて>
    第九の火曜日<愛はつづく>
    第十の火曜日<結婚>
    第十一の火曜日<今日の文化>
    視聴覚教室<第三部>−病気で肉体はやられても、精神はやられない。
    第十二の火曜日<許しについて>
    第十三の火曜日<申し分のない一日>
    第十四の火曜日<さよなら>
    卒業−葬式は、火曜日だった。
    むすび−人生に「手遅れ」というようなものはない。
    訳者あとがき

  • ノンフィクションなのですね。レベッカ・ブラウンの『家庭の医学』のような、病魔に冒され、死を迎えるまでの構成。モリー先生はチャーミングな人ですね。最後は涙が出そうに。

  • ALSで死に瀕したかつての恩師、モリー先生との最後の講義を記した本。

    大学を卒業してから疎遠であった筆者がどのようにモリー先生と再会したのかは本文を読んでいただきたいですが、死に直面しても最期まで人との対話を尊重し続けたモリー先生の姿勢には心を動かされるものがある。

    日々を忙しく過ごす中で、ほとんどの人は何が大事なものかを真面目に考えなくなってしまう。まして「愛」とは何かだなどと、いい年こいてバカ真面目に考えられる人がどれくらいいるのだろう。
    しかしそれをバカ真面目に考えることは決して恥ずかしいことではない。

    筆者はモリー先生を「コーチ」と呼んでいた。これは尊敬の意と、親しみやすさの両側からの意味だ。
    このように生涯を通した生き方について、大切なことを教えてくれる師に出会えるということは極めて稀有なことである。
    僕は残念ながらまだ出会えていない。


    しかし師という言葉を耳にするたび、オウム真理教事件の林死刑囚に対して裁判長が述べた
    「およそ師を誤ることほど不幸なことはなくその意味において被告人もまた不幸かつ不運であったといえる。」
    という言葉が頭の中をぐるぐる廻る。

    人生の師に出会うことは実はものすごく難しい。

  • 良かった

    ストーリー
    スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿を見かける。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。

  • 感情を深く深く味わう。そして離れる。マイフルとかさなるなぁ。

    不可知論者が言う愛は、重要ですな。

  • 読了した本がたまっています・・・

    付箋部分を抜粋します

    ・「人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を
     学ぶことだよ」(p57)

    ・他人から信頼してもらうには、こちらも相手を信頼してかからねばならない。たとえ自分が暗闇の中にいようと。
     倒れるときでも(p65)

    ・「誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。信じているなら、違うやり方をするはずだ」(p85)

    ・いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べるんだよ(p86)

    ・人生に満足してないんだよ。満たされていない。人生の意義を見いだしていない。だってね、人生に意義を認めていたら
     逆戻りしたいとは思わないだろう。先へ進みたいと思う。もっと見たい、もっとやりたいと思う(p122)

    ・自分が人にあげられるものを提供すること(p129)

    ・毎晩眠りにつくたびに、私は死ぬ。そして翌朝目をさますとき、生まれ変わる マハトマ・ガンジー(p132)

    ・相手の話を それも相手がこんなふうに聞いてもらいたいと日頃思っているような形で 聞いてやっていた(p141)

    ・「私は結婚についてこういうことを学んだ。結婚っていうのは、テストされるんだよ。自分がどういう人間か、
     適応できるかできないか、それを見つけるのが結婚だ」(p151)

    ・潜在的な可能性に目を注がなければいけない。自分にはどういう可能性があるか、そのすべてに向かって努力しなければ
     いけない(p158)

    ・「人生のはじめ、子どものときには生きていくのにほかの人が必要だろう?人生の終わりにも、私のようになれば
     生きていくのにほかの人が必要だろう?」(p159)

    ・「思いやりを持つこと。お互いに責任を持つこと。この教訓を学ぶだけでも、世界はずっとすてきな場所になるだろうね」(p165)

    ・ビジネスの世界では、勝つために交渉する。ほしいものを獲得するために交渉する。君はそれに慣れすぎているかもしれないよ。
     愛はちがう。愛は、自分のことと同じようにほかの人の立場を気にかけるものなんだ(p180)

    ・ほんとうの満足は「自分が人にあげられるものを提供すること」によって得られる(p198)

  • 「『誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。信じているなら、ちがうやり方をするはずだ』。みんな自分をだましているんですね。『そのとおり。しかし、もっといいやり方があるよ。いずれ死ぬことを認めて、いつ死んでもいいように準備すること。そのほうがずっといい。そうしてこそ、生きている間、はるかに真剣に人生に取り組むことができる』」。

    「死に直面すれば、すべてが変わる? 『そうなんだ。よけいなものをはぎとって、かんじんなものに注意を集中するようになる。いずれ死ぬことを認識すれば、あらゆることについて見方ががらっと変わるよ』。そして、はあっと息をつく。『いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかも学べる』」。

    「問題の一つは、みなさん、ずいぶん忙しいってことだね。人生に意味を見いだせないので、年がら年じゅうそれを求めて駆けずり回っている。次はこの車、次はこの家と考えるんだが、それもやっぱり虚しいとわかって、また駆けずり回る」。

    「先生、もし申し分なく健康な日が一日あったとしたら、何をなさいますか? 『24時間?』。ええ、24時間。『そうだな・・・朝起きて、体操して、ロールパンと紅茶のおいしい朝食を食べて、水泳に行って、友だちをお昼に呼ぶ。一度に2、3人にして、みんなの家族のことや、問題を話し合いたいな。お互いどれだけ大事な存在かを話すんだ。それから木の繁った庭園に散歩に出かけるかな。その木の色や、鳥を眺め、もうずいぶん目にすることのできなかった自然を体の中に吸収する。夜はみんなといっしょにレストランへ行こう。とびきりのパスタと、鴨えお――私は鴨が好物でね。そのあとはダンスだ。そこにいるすてきなパートナー全員と、くたくたになるまで踊る。そしてうちへ帰って眠る。ぐっすりとね』。それだけですか? 『それだけ』」。

  • 生きていく上で少し迷ったとき、いつもこの本のことを思いだせたらいいなと思った。
    愛についての考え方が素敵すぎる。

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