Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815458

感想・レビュー・書評

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  • 物事はシンプルに考えて、突き進むのが一番いい。
    時間的にも費用的にも、当然精神的にも。
    ただ、難しいことを分かりやすく簡単に説明するのが難しいように、
    シンプルさを突き詰めることは困難を極める。

    それをやってのけたのが、Appleでありスティーブ・ジョブズである。
    本書はAppleでのサービス企画、製品化までの流れをまとめてくれています。
    内容は濃かったですが、その分得るものも多かったように思う。
    全てをマネする必要は無いと思うが、必要なところは参考にしたい。

    【参考になった内容】
    ・自分の時間、部屋にいる全員の時間が無駄になるくらいなら、
     遠慮せずに会議を打ち切るべきである。
     惰性で付き合う会議ほど無駄な時間は無い。

    ・プロジェクトの成果の質は、そこにかかわる人間の多さに
     反比例する。

    ・リーダーには創造的才能が無くても構わない。
     代わりに創造性が必要だと分かっている組織を作り上げ、
     世話役になり、擁護者になれればよい。

    ・人間は、ひとつのアイデアを与えれば、それにうなずくが、
     五つのアイデアを与えると頭を抱えて悩んでしまう。

    ・プロジェクトは時間があり過ぎても失敗する。
     必要なのは、計画と充分ではない時間である。

    ・結局サービス開発は、人視点で考えるものである。
     ターゲットとなる人に対して、どんなメリットがあるか、
     それを突き詰めることが最も重要なことである。

    ・一般の人は、実際に製品を見るまで何が欲しいか分からない。

    ・クリエイティブな思考をもってしても回避できないことは、
     1000個中数個しかない。

    ・チャンスは最大限に活かすこと。出し惜しみはしない。
     また、フェアな戦いをしてはいけない。
     可能な限り、自分に有利な立場で戦うこと。

    ・最初に考えた解決策が複雑だったとしても、
     細分化すればシンプルな解決策にたどり着ける。

    ・ブランド力があればあるほど、
     失敗したときに顧客は離れにくくなる。

    ・シンプルであることは複雑であることより難しい。
     物事をシンプルにするためには、懸命に努力して
     思考を明瞭にしなければならないからだ。
     だが、それだけの価値はある。
     なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、
     山をも動かせるからだ。

  • 【仕事】Think Simple/ケン・シーガル/20140401(31/205)

    ◆きっかけ
    ・海賊と呼ばれた男(下)を会社組合室に借りに行ったが、なかったので代わりに本棚から探して見つけた。文字通り,"Simple"な本のデザインに惹かれた。

    ◆感想
    ・人は結局、シンプルなものを選ぶ。そして、シンプルであることは、複雑であることよりむずかしい。その複雑との戦い。
    ・日頃ついつい複雑に考えがちだし、そうすることが美徳のようにも思える。しかし、どこかで、要すれば何か?より端的に言えないか?言うとしたらどうなるのか?等々気にしていたのも事実。何かテクニック的なもの、というよりも、シンプルということにどれだけこだわるか?ということなのだろう。
    ・シンプルにしようとするほど、大変。
    ・シンプルといいつつもこのボリュームはなんだ?相変わらず洋書に見られがちな冗長さを感じる。
    ・これは時間をかける本ではないと割り切り、30分で読む。

    ◆引用
    第01章 Think Brutal 容赦なく伝える
    ・良い内容でも悪い内容でも正直な意思疎通を基本とする。真意はどこか推測しないですめば、別のことに集中できる。
    ・殴られ方を学ぶ。
    第02章 Think Small 少人数で取り組む
    ・シンプルさの親友は、有能な少人数グループ
    ・意思決定者がプロセスの最後に突然現れイエスかノーというだけでは、フラストレーションと平凡な結果を生むだけ。
    第03章 Think Minimal ミニマルに徹する
    ・二つ以上のことを伝えようとすると、注意が分散する。複数伝えるときは共通項を見つけて、その共通項を強く主張する。提案は絞るほど魅力的になる。
    第04章 Think Motion 動かし続 ける
    ・偉大なことを成し遂げるには、2つのことが必要だ―計画と十分でない時間だ。
    ・快適なスケジュールは要警戒。ある程度のプレッシャーが目標に向けて物事を全身させる。
    第05章 Think Iconic イメージを利用する
    ・アイディアの本質を表しているコンセプトのイメージを見つける。プレゼンを綺麗に飾ることは無意味。
    第06章 Think Phrasal フレーズを決める
    ・無理なくつきあえる名前が必要。
    第07章 Think Casual カジュアルに話し合う
    ・形通りの会議は情報を伝達できても、出席者を刺激したり、団結させたりはできない。
    第08章 Think Human 人間を中心にする
    第09章 Think Skeptic 不可能 を疑う
    ・自分の独立性と客観性を誇りに思う。全体の状況の中で事実と意見を評価しよう。専門家の意見も重要だが。
    第10章 Think War 戦いを挑む
    ・シンプルさは究極の武器。

    シンプルであることは複雑であることよりも難しい。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明確にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達すれば、山をも動かせるからだ。

  • Appleの広告代理店に努めていた人物が著者であり、主にクリエイティブを媒介としてAppleの企業文化に切り込んだ一冊。
    視点が広告に寄りすぎているのと、冗長的な話(エピソードも含む)が多いため分量が多くてダラダラ続く割に言っていることは同じようなことの繰り返しであるため読んでちょっと疲れる。

    要は、スティーブ・ジョブズっていうのは超変態的で、独自性やシンプルであることにクレイジーなレベルでこだわることを、広告に関するエピソードを中心に実例として語ってくれる。
    結果それが“広告的に”他社との差別化、優位性の構築にどのように寄与しているかが語られる。

  • アップル社が行なってきたシンプルの杖とは何かを分かりやすく書いた本。
    世界的な大企業でありながら、
    「優秀な少人数で動き、障害があっても突き通し、二つ以上のスペックが違うラインナップを作らない、そしてメッセージは感性に訴えるシンプルなものに」
    というやり方を徹底し続けたという。非常にスマートだが、今の日本企業で考えると、ここまでドライにやり切ることはかなり難しいように思う。スティーブの圧倒的なカリスマ性と情熱が本を読むとよく理解できる。
    面白いと思ったのは、アップルは製品のマーケティングについて、信頼する広告代理店、シャイアットに常に一任してきていること。無駄なコンペなどせず、精鋭チームに徹底して任せ、そのチームは誰よりアップル社の戦略とマーケティングを理解しているという構図は素晴らしい。
    こういったプロセスではなくアウトプット重視で、外部もうまく使ってしまうスティーブのやり方は学ぶところも多かった。

  • 英語を日本語訳にすると読みにくいな。。。

  • 「シンプル万歳」

    テキスト本文を締めくくる言葉だが、本書の本質を求めてタマネギの皮を一枚一枚剥いていくと、確かにそう、諸手を挙げて礼賛したくなる気持ちもわかる。

    言うは易し、行うが難し。けれどチャレンジする価値は見出すことのできる一冊。

  • アップルのクリエイティブ・ディレクターとしてスティーブ・ジョブズと12年間共に仕事をしてきた、ケン・シーガル氏の自らの経験を下にしたマーケティング哲学書。
    マーケティングに留まらず、考え方全てに及んでいるように思えた。
    シンプルさを追求することで、物事を分かりやすいだけでなく、際立って輝かせることができる。

    「自制することなく、武器庫にあるもっとも破壊力がありそうな武器だけを使うことが、自分のアイデアの生存確率を高くする。 これは戦争だと考え(事実、そのとおりなのだ)、軍司令官の優雅さを持ち、圧倒的な兵力を使ってアイデアを推進しよう。」

    第10章にあった言葉です。
    生存確率を上げる手段=しばしば人であるところを、武器で例えるのは若干抵抗があるものの、分かりやすい表現でした。

    最後にジョブズの言葉で締められていました。

    「ある問題を解決しようとして、最初に考えだした解決策がとても複雑だったとしよう。 ほとんどの人はそこで考えるのをやめてしまう。 だが、そこでやめずに考えつづけて、タマネギの皮をむくようにムダなものをそぎ落としていくと、とても洗練されたシンプルな解決策にたどり着くことがよくある。」

    レビューをシンプルにまとめることはできませんでした。
    シンプルisベスト

  • 2013の締めくくりと2014のはじまりはこの本から。
    ジョブズの伝記よりも内容が濃い。
    こんな仕事ができるよう自分なりのデザイン手法を見つけたい。
    シンプルの手がかりはこの本から見つけられる。

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