- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150102371
感想・レビュー・書評
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ひとつ思ったのは、ソラリス(というか海)とお客さんの関係は、いわゆるキリスト教における神と人々の関係に似てるのかなと。神が人を作り、人は神の意思が何かなど考えずに好き勝手に行動する。ソラリスでのハリーの自殺も、海自身の意思とは無関係であるのだろうという気はします。つまりハリーはハリー自身の意思で行動していると。海が何のためにお客さんを作り出しているのか、というのは、神がなぜこの世界を造りたもうたか、という問いと同様に、我々には推し量ることすらできない問いなのではないかという気はします。
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無意識とか夢とか宇宙とか・・・精神分析に似ている。SFなんて心理学さ。海に似ているのさ。曖昧なんだよ結局は。それがいいんだと思う。具体的に決めてしまえば、すぐに壊れて崩れてしまうんだ。形のないものだから人は大事にできる。ただそれだけなんだ。それが正義さ。
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SFの素晴らしさが凝縮された一冊だと思う。何度も何度も読みたくなる一冊。
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過去に読んだ本。
2006年頃かな?
ファーストコンタクトもののSF。それも理解不能な生命との。
かなり暗い作風だった。 -
読みたいと思っていた小説をついに入手!
序盤はホラー
中盤は恋愛
終盤は哲学
的なSF小説。
50年前の作品とは思えない。テープレコーダーあたりは時代を感じるけど笑、今読んでも面白いと思う。ソラリスに浮かぶ宇宙ステーションが鮮明にイメージでき、映像化されるのもわかる。
最後がちょっと理解しにくかったけど、色々な読み方できそうなので、もう一度ゆっくり読んでみたい。
(追記)
終盤、寝不足でない頭で読んだらすっきり読めた。
壮大なソラリスの描写が美しい。
☆5に格上げです。 -
戸惑うことができずに戸惑った。
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レムの小説は重いテーマのものと軽い警句ものの2種類に分かれますが、この小説は重いテーマのもので考えさせられます。タルコフスキーの映画もその重いテーマを表現していて感動したのを覚えています。
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二つの映画化作品も観るのをお勧め致します。映画を先に観た方が良いかも知れません。