青ひげ (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-13)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150112059

感想・レビュー・書評

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  • あるアルメニア人の絵描きが、老後カリフォルニアの孤独な邸宅で綴った自伝。最後の結実を迎えるための、数々のエピソード、彼がいかにして、ジャガイモ納屋に隠した真実を披露するかがこの小説の鍵。
    絵を人間が、時代に翻弄され、一介のつまらない老人となる。そんな彼が最後に仕組んだ、巧妙なフィナーレを大いに楽しんで欲しい。

    ヴォネガットの、悲哀とアイロニーの入り交じった文章は、小説が有益か、無益か以外のところで語られるための、よいサンプルとなるだろう。

  • 「ある一瞬がほかの一瞬にくらべてべつだん重要ではなく、
    すべての瞬間があっというまに過ぎ去ってしまうことを
    表現するだけの勇気、知恵、それともたんなる才能が、
    彼には欠けていた。」

  • 空っぽのラジオ/肉体よありがとう・/・/・「この作者には魂がない!」って絵が語る///宝石

  • え?コレってSFなの?

  • 面白かった。

    ロストジェネレーション。
    国が違うとほんとに違うんだなぁ。
    世代で言う戦争がそれぞれ違う戦争を指すんだもんね。

    文章がとても魅力的でした。
    なんか生きている感じ。それぞれがきちんと。

    これだけ1人の人生をでっちあげられるってすごい。
    なんか作家ってすごいなぁ、と。
    今更なことを思ったのでした。

    他のも読んでみようかな。

  • よくこれ書いちゃうよなぁ。
    まあ、ヴォネガットの中では一番入りやすい作品かな。
    わりとすらすら進む。

  • 久しぶりにヴォネガット。

  • 「こうした偶然の一致をいちいち真剣にとっていたら、
    だれでも気が狂ってしまう。この宇宙には、
    自分にかいもく理解のできないことがわんさと進行中らしい、
    と疑いを抱くようになる」(本文より)

    1987年のヴォネガットの長編です。

    戦争体験をベースに、しっちゃかめっちゃかになった
    人生の回顧録である点においては、いつものヴォネガット。
    「青ひげ」にはラストにオチが用意されているので、
    いつもよりもちょっとわかりやすいヴォネガットかなと思います。

    わたしがヴォネガットを好きな理由は、
    奇跡的な出来事が、それが幸運であれ、その真逆であれ
    いつ起きても、「ひとつの事実」として受け止める姿勢が
    貫かれているからです。
    登場人物がどんなに自分勝手でも自己中心的でも、
    どんなにはた迷惑な存在でも、「存在」として尊重しているところかな。

  • 久しぶりに即2回目を読んだ本。
    面白かった。
    とくになにが、というわけでもないのだけど面白かったと思う。
    近代美術について知りたくなりました。

    2008,april

  • 残念。とても退屈だった。邦訳にもリズムがない。言い回しがくどすぎる。

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著者プロフィール

1922-2007年。インディアナ州インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家。代表作に『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』他。

「2018年 『人みな眠りて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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