天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2009年9月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309688
感想・レビュー・書評
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面白いという話は各所から聞いていたが、もったいなくて手を出せなかった本作。
(これは私の悪癖で「マロリオン物語」なんかもこのせいで手を出せていない・・・)
いつまでもそうしてるのももったいないので、ついに一念発起して手を出してみた。
西暦2803年、植民星メニーメニーシープは入植300年を迎えようとしていた。臨時総督ユレイン3世により配電制限により市民生活は困窮していた。そんな中謎の疫病がセナーセー市を襲う
もうあらすじだけで面白い。
ここに怪物<咀嚼者(フェロシアン)>イサリ、電気を使い酸素呼吸を必要としない<海の一統(アンチョークス)>、異星人<石工(メイスン)>、人に奉仕する宿命を負った生体アンドロイド<恋人たち(ラヴァーズ>、謎の存在<ダダー>のノルルスカインなどが登場する。
ネーミングだけで興奮するw
植民星の歴史も語られるが、どこまで本当なのか・・・。
さらには、過去に猛威を振るったであろう伝染病<冥王斑>、地下に眠る戦艦<ドロテア>など謎が謎を呼び上巻は終わる。
全10巻(17冊)もの長編なので、今の時点ではわからないことだらけ。
ただ、面白いことだけは間違いない。
楽しみすぎる。
※正直こんな駄文を書いている暇があったら先を読みたい、というのが正直なところ。実際、私はその気持ちを抑えられなかった。この感想は10巻2まで読んで、最終巻をそのまま読むのがもったいなくて、もう一度読み返して、初めて読んだつもりで書いたものだw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
超面白い、ただひたすら面白い。
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伝説の始まり。
植民星メニー・メニー・シープにおける様々な勢力、種族が入り乱れ、暴政を強いる君主に抵抗する話。
しかし、多くの謎が解明されないまま物語は進み上巻は終わる。
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ずっと気になっていたSF大作。昨年完結したこともありやっと挑戦。思ったよりラノベっぽく、ノンビリした出だしには拍子抜け。人物造形も浅くて物足りないが、プロットや舞台設定がしっかりしているので、そこは安心して読める。まだ17(冊)分の1。即下巻へ。
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全10巻ということで躊躇していたけど、古本屋で見つけてついつい読み始めてしまった。
SFなのに近代が始まったくらいの文明で、それでいて異星人とかアンドロイドとかどんどん出てきてなかなか目が離せない。
しばらくはこの世界に浸っていれそう -
著者:小川一水(1975-、岐阜県、小説家)
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完結するのを待っていたらほぼ10年経ってしまったが、満を持して読み始める。壮大な物語のほんの触りの部分なので世界観は掴みきれていないが、惑星ハーブCに入植した人類の末裔たちは、地球で言えば中世の様な世界で、ロストテクノロジーの名残を利用した生活を送っている。人類の他にアンドロイドや原生生物のメイスン、また謎の生物フェロシアン等、登場するキャラクタも魅力的。臨時総督ユレイン三世による配電制限や気象制御などの支配に反抗する形で物語が動き出す。これは完結するまで待って良かった。続きを待てないです。急いで下巻へ。
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上下セットで。
完結したとの報を受け、満を持して読み始めました。
超、おもしろい。
以上です。 -
遠未来の宇宙移民が描かれますが、何周かまわって19世紀のような雰囲気もある。SF的要素と、技術が失われている感じの世界観が面白い。