- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309862
感想・レビュー・書評
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難しかった…最初のいくつかは読めていたのに、内容が頭に入らなくなるのは久しぶりだった。
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最近の国産SF作家さんの秀作が詰まったお得オムニバス。
なのだが、ぶっちゃけあんまし合わなかった。
何かどれも大してSFしてないと言うか…個人的にですが。
「おれはミサイル」は普通に面白かったものの、購入目的はうぶかたワールドに於いて最もウィットに富んだ短編である所の「スクランブル104」だったので、フラグメンツが出た時は本屋で壁を殴りました脳内で。 -
最近の日本のSFがどれほど面白いかを知るのに手っ取り早い作品集。
個人的には最後の3作が面白かった。
「アリスの心臓/海猫沢めろん」〜共感覚、高次元、エロ本、神をごちゃ混ぜにした人を食ったようなストーリーもさることながら、リズミカルで刺激的な文体に圧倒される。ちなみに、著者のブログもかなり笑える。
「地には豊穣/長谷敏司」〜打って変わって正統派。英語圏主導のテクノロジーと、それによって浸食されていく民族文化というモチーフは現代そのもの。ラストシーンの力強い美しさは息を呑む。
「おれはミサイル/秋山瑞人」〜人間が一人も出てこない、ストイックなサイバーもの。無人戦闘機と搭載されたミサイルという戦友?の物語が泣ける。 -
面白かったのは冲方丁「マルドゥック・スクランブル”104”」、秋山瑞人「おれはミサイル」。でも他はちょっと趣味じゃなかったです。
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いつも思うのだが「ゼロ年代」とはなんぞや?
わざわざ区別しなくてはいけない程特別な年代なのか?
カタカナで「ゼロ」と書かれているから変な気になるのか?しかしこういう表記をやたらと目にするからなー。「ゼロ年代」という言葉を使いたいだけなのか?
まあとにかく。
『マルドゥック・スクランブル"104"』は面白かったし、それ以外では『地には豊穣』『おれはミサイル』が良かった。そしてなかなか全貌を理解するのは難しかったが『アリスの心臓』も印象に残る。
そして「オタク文化」の顕著な影響が「ゼロ年代SF」(というかこの10年に活躍し出した人)の特徴なのかという結論に至る。 -
SFって自分の想像力の乏さを痛感させられるなぁ。
読んでいてチンプンカンプンな単語とかも多いし。調べるのが面倒でそのままスルーするのが悪いんだろうけど。
でも、独特の雰囲気が好きで読んでしまうのです。 -
昨年最後に読んだ本。
ラノベっぽいものから、本格的なSFまで幅広く読める一冊。
作者の代表作のスピンオフ的な作品が多いけど、そんなことは気にせずに読むが吉。
私もマルドゥック・スクランブル以外は知らなかったけど、楽しめました。
特に気に入った作品は、「地には豊穣」、「おれはミサイル」、「アリスの心臓」、そして「マルドゥック・スクランブル”104”」 -
別個に本編が存在する冲方、桜坂と、どうしても固有名詞が合わなくて序盤で投げてしまった秋山の作品以外を読む。
海猫沢めろん「アリスの心臓」が一番よかった。文章とお話のなんでもありっぷりも好きなんだけど、それが夏の風景に妙にハマっていて爽やかな感じもあって良い。次点で「アンジー・クレーマーにさよならを」かなぁ。両者とも言いたいこととかよく分かんないけど雰囲気が好きです。
「地には豊穣」は全体的な濃さが苦手で、「デイドリーム、鳥のように」は主人公が実は…ってとこは素直に驚いたけどそれがSFとしての面白さに全然繋がってないし、むしろそのサプライズで作品の印象の薄さをかろうじてカバーしようとしてるんじゃね、みたいな感じすら受ける。 -
SFの閉塞感というか、SF関係者がラノベ上がりの作家たちに希望を見いだしていたのが切実に伝わってくる一冊。新城カズマと秋山瑞人が好き。…にしても秋山のカムバックはいつになるのか…もう期待してはダメなのか…