- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150500795
感想・レビュー・書評
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【要約】
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【ノート】
・奥野本、P224詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)
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イスラエルの諜報機関モサド。その元エージェントが書いた本。諜報活動のイロハがかかれている。とうてい自分にはつとまらん。すごい世界。その世界で活躍している人もいる。国防のために。
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「CIA, KGBと並び世界最強の諜報機関と言われるイスラム情報部サモドの花形部員であった”シャンペン・スパイ”ことウォルフガング・ロッツ」(p.205)が、これからスパイになろうと思っている人のために、どうやってスパイの職を見つけるか、スパイ見習いとしての訓練の様子、スパイとして異性とどう付き合い、賄賂をどう使うか、捕まったらどんなことになるのか、最後はスパイを「引退」したら余生をどう過ごすか、ということが解説されている。
まずは「スパイ適性検査」のようなものがあり、読者がどれくらいスパイに向いているのか検査できる。ちなみにおれは250点満点のテストで100点ちょっと。「普通並み」だそうだ。途中「異性とのかかわりあいを上手に処理する能力」のテストというのもあうr。そもそも「スパイになるためのハンドブック」という発想自体がユニークだし、そのユニークさを裏切らない書きっぷりで、ジョークが効いている。
スパイをやっていた人ならではの「仕事のコツ」というものが分かって貴重な感じだ。図上訓練というか、「例えばこういう状況で、こうなった。こんな場合にはこうすべきであって、決してこうすべきではない」というような感じで書かれている。
「努力だけに対して優の成績がつけられることはない。」(p.68)というのは、やっぱりお金をもらって仕事をするならスパイだけの話ではないと思い、共感。あと「偽装作りは完成させるのに何年も年期ののいる特殊技術である。偽装生活は技術以上のものである。かなりな演技力ばかりか大いなる自制力、沈着、勇気、多芸多才が求められる芸術なのである。」(p.97)という部分、なんかスパイではないけど、ルパン3世みたいだ。スパイは芸術家、ということらしい。でもこの本でもいろいろなところに書かれている通り、映画の世界とはやっぱり違う、ものすごい地味で地道な忍耐が要求される場面がとても多い職業のように感じた。そういう意味でも、やっぱりおれには向いてない気がする。こんな感じでいろんな職業に関するユーモア溢れる「ハンドブック」があれば、中高生のキャリアデザインに役立つシリーズになるんじゃないだろうか…。(18/09/07) -
創作でスパイキャラを作る際に非常に役立つ本でした。
どういう性格が向いているのか、どのようにしてスパイになったのか、偽経歴はどこまで用意するのかなど、キャラクターを作りこむのに必要な観点が整理できます。おかげさまでキャラクターに深さとリアリティが生まれました。
創作に役立つ本というより必読本ですね。
スパイの世界がどんな感じか知ることができる本なので、創作しない方も興味があったら是非とも手に取って読んでみてください。 -
自己採点できるスパイ能力のテストから始まり、志願の方法、現役生活、引退後までをユーモアを交えながらつづった手引書。
元スパイという異色の経歴を持つ著者が、自身の実体験を基にして書いたノンフィクションです。
任務に必要な身分を違和感なく完璧なものに偽装するために、長期間にわたる地道な努力と準備を重ね「別の誰かになる」過程は凄いの一言に尽きます。
ただ、やはり日常生活からはあまりにも縁遠い世界のため、フィクションの小説を読んでいるのかと時々錯覚してしまうことも。
スパイというのは、想像以上に忍耐力と頭の回転の速さを必要とする職業だということに驚かされました。
最初の能力テストのほかにも、適性をチェックできるコーナーがいくつか出てきます。
チャレンジしてみると、意外と知らない自分の素質が発見できるかもしれません。
図書館スタッフ(東生駒):ルブリル
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/815822 -
普段全く接することのないスパイの世界について紹介した本。知らないことだらけで面白かった。
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イスラエルのモサドに忠誠を持ち、エジプトで長年スパイ活動をしていたウォルフガング・ロッツさんが書いた本。
スパイに関する体験談や適性など自らの主観で綴られており、面白かったです。