スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)

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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150500795

感想・レビュー・書評

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  • ――――――――――――――――――――――――――――――○
    どの情報部も手をつけたがらない要注意人物は、世直しを望むような徹底した理想主義者である。21
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    肉体的勇気は賞讃にあたいするものであり、あらゆる職業で有用な性格的特徴であるが、秘密情報部員には異なったタイプの勇気が要求される。自分のあらゆる本性に背くこと、自分のいちばん大切な信条に真向から対立することをしたり、あるいは、しなければならないと感ずることをしないことは、類いまれなる特別な勇気を必要とする。25
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    あがるな、というべきか?低能でないかぎり、かならずあがるのだから、これはばかげている。そうなるのは自然なので、彼らもそれを承知していて、期待している。彼らが観察したいのは、あなたが自分の興奮状態をどう扱うかということである。55
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    努力だけに対して優の成績がつけられることはない。あなたが自分の任務に何週間、何ヶ月の辛い苦労を費やそうとも、どんな危険に直面しようとも、ある人あるいはある物の出現を待って雨に濡れながら幾夜もすごし結局は待ちぼうけをくわわされようとも、そんなことは誰も問題にしない。71
    ――――――――――――――――――――――――――――――○

  • 元イスラエル情報部員として成功を収めた著者による、スパイになるための能力検査から、就職、訓練、仕事、拘置所、引退後までを書いたガイドブック。

    007などの映画やゲームの様に華々しい世界ではないのですね。普通人な私には「スパイにならないか」とお呼びはかからないでしょう(笑)
    具体的かつユーモアを交えて書かれており面白かったです。

  • 診断結果、スパイにあまり向いてないようで残念。スパイになるには真面目で細やかな神経の人が向いてそうな感じ。私にゃ無理だ。

  • スパイになるための実用書。尾行の仕方、情報収集の仕方、資金管理等、具体的に学べる。

  • やたらと具体的

  • 秘密諜報部員出身の著者が、その「職業」への就職を希望する者に対し、どういったものかアドバイスする、といった形式で書かれている本。

    フィクションとノンフィクションの境目がわからないけど、ありそうな
    話ばかりで興味深かった。

  • スパイになりたいあなたへの、素敵な入門書だ。

  • 元スパイが書いた、スパイに向いた人の話や
    一体どう就職すればいいのか。
    どういう仕事をするのか等が書かれた、まさにスパイになるための1冊。

    スパイに向いている人、を分かりやすく点数計算できる問題では
    一体どうしてこれほどまでに点数を高く設定しているのか、と
    突っ込みたい感じがしましたが、選択肢が面白かったです。
    最初以外にもこの点数制は存在していますが
    その後になるほど…と思う文章付き。
    とりあえず、スパイには向いていない人のようです。

    最後の方になるにつれ、なってからの人生が書かれていて
    物語として読んでいました。
    これが己の人生ならば…人の忠告は聞くものだな、と。
    特に余生!!w

  • 「スパイのためのハンドブック」3

    著者 ウォルフガング・ロッツ
    訳  朝河伸英
    出版 早川書房

    p59より引用
    “純粋に機械的なものではない職業ならいずれもそうであるが、
    最良かつ最新の訓練でも
    あなた自身の方法の基礎になるにすぎない。”

    元秘密諜報部員である著者による、
    スパイになる為の方法やその仕事についての一冊。
    スパイになる適正検査から引退後の身の振り方に関してまで、
    著者の実体験を元にしたスパイの行動等が細かく書かれています。

    上記の引用は、
    スパイの養成に関する小の中の一文。
    基礎を大切にし、
    そこから自分の経験を積み重ねる事によって、
    能力を作り上げる事が肝心なようです。
    この本ほど、
    「事実は小説より奇なり」のことわざが似合う作品も、
    ないのではないでしょうか。
    読み終わってみると、
    あぁスパイというのも大変なんだなぁ、
    と思わず溜め息が出てしまいます。

    ーーーーー

  • 自分にスパイの才能が無いのがよく解りました。
    スパイは結構地味な用心と裏表の使い分け、だと思いました。
    スパイの見破られない様にする努力と技術を見ると、政府にすら裏表が無いように見える日本がスパイ天国と言われるのも解るような気がします。

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