- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150500795
感想・レビュー・書評
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佐藤優に影響を受け読んだが、俺にスパイとしての資質があまりないことがわかった。
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ネタ収集のためにと買ったのだが、その意味ではあまり役に立ちそうもない。つまりはどんな職業にもあてはまりうる、「実際の現場は映画やドラマのように派手ではない」というやつだ。
エスピオナージュで私たちにもお馴染みのドンパチ話は皆無で、いかにして己を偽り、他人を欺いて情報を引き出すかのノウハウに紙面の大半が割かれている。考えてみれば、ぜひとも手に入れたい機密情報が書面として存在し、それが(たとえ優れた技量を持ったプロであろうとも)一個人の侵入を許す住宅の、解錠可能な抽斗の中に収められているなどと、それこそ映画やドラマのような展開はまずありえない。さすればスパイに求められるのは錠前破りの技術ではなく、抽斗の正規の鍵を持った人間にそれを開けさせる心理テクニック、すなわち泥棒より詐欺師に近いたたずまいとなるのも、ごく当然といったところだろう。
しかし、そうは言っても「スパイ」である。「あなたのスパイ適性度診断」などといったミニゲームを挿入したり、わざとらしくもスマートでユーモラスな似非詐欺師ぶりに終始しているが、それこそ拳銃の一発もぶっ放したろうにと逆に思われてならない。著者とともに潜入先で逮捕され、あえて言うなら「わずか」三年の禁固刑に処された妻が、釈放後ほどなく「刑務所生活を原因とする衰弱」で亡くなっているのもそら恐ろしい——通常の「ムショ暮らし」では考えられないことだろう。
全体として楽しく読んだが、最後に一点ひっかかった。
著者が元スパイの掟を破り、ほとぼりの冷めぬうちに回顧録を出版しようとして当局とすったもんだした一幕にて。「そんなことをしたら刑務所にぶちこむぞ!」と叫んだ相手に彼はせせら笑う。「スパイとバレて敵国に逮捕され、地獄を見てきた人間にそれを言うとは。売春婦に強姦するぞと脅すようなものだ」
言いたいことはわかる。わかるんだけど…私の脳裡に浮かんだのは、アイリーン・ウォーノスが死刑判決をくらった法廷で言い放ったひとことだった。
「あたしは何度となくやられたんだ。あんたたちもみんなレイプされちまえ!!!」 -
小さくスパイ流行中(自分の中で)。
なんだか、期待したよりぼんやりとした内容。
しかし、「ジョーカー・ゲーム」で描かれていたような内容もところどころに見られた。
翻訳ものと相性が悪いのか、内容のおもしろさよりも読みにくい感のほうが勝ってしまった・・・・。 -
かっこいいスパイになりたいと
スパイ映画を見た後には誰しも
心に描くものではないだろうか?
映画は映画で、現実はここにある。
なによりもスパイに大切なのは
細心の注意を払った人づき合い。
その方法がここには書かれている。 -
僕でもスパイになれるんだろうか。
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イスラエル情報部の元大物エージェントによる、スパイになりたい人のためのハンドブック。スパイになりたいと思ったことは一度もない(忍者は別だ)が、とても楽しく読んだ。スパイと言えば誰もが連想するようなことばかりなのだが、そこがまたいいところだ。まさに期待通り!なのだから。文章もいい。だが、こんなタイトルの本をポケットに入れて持ち歩くような人は、スパイになるのは難しいだろう。
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モサドのスパイ本。
面白かったけどなんか物足りない。期待しすぎたみたい。 -
世界最高峰のスパイ機関、
イスラエルの元モサドの花形エージェントが書いたスパイの指南書。
スパイへの就活方法から引退後の生活のことまで書かれている。
どこまで信じて良いのかはわからないが
とにかく面白い読み物ではある。
本気でスパイを目指す人が読むと「イタイ」ことになるかもしれないけれど
諜報の現場をチラ見するのには良いかもしれない。
個人的には帯に短したすきに長しと言ったところだろうか。
ただ、私はスパイに全く詳しくないので
「現在の諜報活動から比べると全くの時代遅れだ!」
とか指摘できないのがなんとももどかしい。
なんかちょっともやもやした読後感。 -
就職活動から訓練期間、現地勤務を経て夢の引退生活まで、スパイの全てがここに。
スパイ適性テストまでついている親切さ。ためしにやってみましたが、
「スパイには不向き」との結果が出たため、スパイ映画を楽しむにとどめておくことにします。