熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ル 6-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151821516

感想・レビュー・書評

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  • なにやらおもしろそうだったので買って、途中まで読んではやめしてた本(そんなの、何冊目だろ……)。

    なんとか銃を盗んだ後まで読み進めたら、そこからは一気に上巻を読み終えました。

    実際の事件をモデルにしたらしいけど、それはどの辺までなんだろう?

    レオがなんでそんなに銀行強盗にこだわるのかがやや不思議でしたが(単にお金が欲しいだけか)、おもしろかったです。

    お父さんが何より不気味。
    絶対下巻で何か仕掛けてくるよね……。

  • 比較的読みづらい海外の小説。
    登場人物の名前に馴染みがなく、なかなか覚えられず話に没入できなかったりするので、読む機会は少なかったです。
    だけど、この本は訳者が良いのか、話の構成が良いのかで一気に読んでしまった。

    話の暗い雰囲気と、ストックホルムの世界観、主人公たちの背景、3つがビタッとはまっていて、
    一気に話に引き込まれました。

    次々起こす、銀行強盗。
    早く下巻が読みたいです。。

    内容の暗さと黒さとタイトルのメルヘンな感じがミスマッチでとても面白いです。

  • 評判通りです。
    緊迫した場面での心理描写が緊迫感を増幅させます。
    こういうのは初めての経験です。

  • とにかく面白い!
    詳しい感想は下巻で!

  • 実話を本にしているというからびっくり.それぞれの人物が暴力に何らかの形で強く影響を受けて育ったことと,この銀行強盗の関係.この視点が面白い.追い詰める警部の方もまた暴力にさらされて育ったことで,犯人に迫っていく.下巻が気になる.

  • 最初は翻訳もの独特の読みにくさを感じたが慣れてくる。実話がベースになっており、銀行強盗の描写は非常に臨場感があり、自分がその場に居合わせているような感覚になる。幼少期に刻まれた暴力の記憶がこのような銀行強盗への要因となったのか。。

  • 好調の北欧ミステリーから 『熊と踊れ』。それにしても共著ってどう書くんだろう?(ツイッターより)

  • 初読

    強火じゃなく、弱火で一定の温度がずっと保たれるような面白さ。
    次!早く!と頁をめくるのももどかしい、と焦れるわけでもなく、
    でもずっと読み続けてしまう。
    そんな上巻。

    とろこどころ、状況描写がわかりずらい箇所もあるけど、
    人物描写の匙加減が凄く好みだ。
    描き過ぎず。描かなさ過ぎず。
    キャラクターの骨格がしっかりしていて、かつ魅力的。
    どうしたってレオ達に肩入れしてしまう、ダークヒーローめいた爽快感がある。
    レオがちょっと超人過ぎる?と思わなくもないけど、
    白泉社の漫画みたいでこれはオッケー!(笑)
    ヤスペルの愚かしさも切なさもとてもリアル。

    父親の暴力性に対してのレオの中の反発と継承。
    この辺がたまんないね。

    あと、若干のネタバレ?だから念のために余白取ります








    最初の現金輸送車のイスラム系移民の偽装からの
    ミスリード?的にレオ達は純スウェーデン人かと思いきや
    移民2世だとわかるあたりね!
    うむ…好き(笑)

    ここから綻んでゆくのだろうか、
    といった不穏な影をちらり、ちらりと落としつつ、
    下巻に期待。

    それにしてもヤンソンの誘惑!食べたくなるなぁ

  • 本作に関しては…「スウェーデンの小説の翻訳」ということで“フィクション”として愉しんだ。勿論、それで大変に結構なのだが、読後に「訳者あとがき」に触れると、「“ノンフィクション”と“フィクション”との境目」のような性質を帯びている一面が在ること、「起こった事実をバラバラなピースにして、パズルを組上げるように構成して創った物語」なのだそうだ。1990年代に実際に起こっている事件をベースにしているのだという…

  • 『ミレニアム』を生み出した北欧ミステリが熱い!ということで,スウェーデンはラーシュ・ケプレルの『催眠』にしようと思っていたのですが,『ラスト・ウェイ・アウト』の帯にあったこちらが気になって気になって予定変更。
    何!『熊と踊れ」って!!原題の"Bjorndansen"はまさに,「熊のダンス」という意味の模様。

    「なあ,ヴィンセント・・・熊のダンスだよ」(p.284)。

    父親から暴力を振るわれて育った3兄弟は,大胆な現金輸送車の襲撃,そして銀行強盗を企てる。彼らを追うブロンクス警部もまた,暴力の被害を受けた子ども時代を送り,そして,そんな家庭で兄と身を寄せ合って生きていた。同じような境遇で育ち,暴力の影響を心身に受けた両者の対決はいったいどちらが勝つのか?
    3兄弟に協力する幼馴染のヤスペル,長男レオの恋人アンネリー,ブロンクスのかつての恋人サンナや服役中の兄サムなどの面々と,父イヴァンとが絡みつつ,昔(14年前?)と現在とが交錯しながら物語は進みます。

    とにかく最初の銀行強盗のシーンがすごい!ものすごい緊迫感(特にヴィンセントの)が伝わってきます。その瞬間にヴィンセントを安心させようとするレオの「愛しているよ」が,ブロンクス警部が彼らの絆を見破るきっかけになるとは,なんという伏線。鏡の双子のように似ているけれど正反対の3兄弟とブロンクスの関係が大きな見所です。
    完璧な強盗計画は実は随所にもろさが見え,紙一重で難を逃れたりもしているところがリアリティがあってすばらしいです。

    本筋と関係ないところでは,スウェーデンのクリスマス料理「ヤンソンの誘惑」とかへえと思いました。聖ルチア祭も知らなかったし。
    スウェーデンは移民が多い国のようで(日本と比べればどこも多いけど),3兄弟の父イヴァンもクロアチア系移民という設定です。こういうのも勉強になりますな。

    というわけで,下巻へ続く。

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著者プロフィール

アンデシュ・ルースルンド 1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。ヘルストレムとの共著『制裁』で最優秀北欧犯罪小説賞を受賞。

「2013年 『三秒間の死角 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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