- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152089519
感想・レビュー・書評
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人類未踏の宇宙の最果てで発生した未知の状況を、限られた情報を頼りに徐々に解明していく過程が描かれる。判明する真実はまさに型破りで、未踏の領域に初めて足を踏み入れる高揚感と過酷さがひしひしと伝わるSF短編。
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「素敵なタイトルの本は?」という話題でよく名前が挙がる「たったひとつの冴えたやりかた」。ブックフェスティバルでその有名なタイトルが目に止まり、読んでみることにした。
「生まれも、育ちも、種族さえちがっても、ともだちになれると思った。」
未知の宇宙を冒険することに憧れる16歳の少女コーティーは、両親が贈ってくれた小型宇宙船で未知の星域へと飛び出し、そこで今まで見たこともないエイリアンと友達になった……。
前半の数十ページが、とても取っつきにくい。色々なエイリアンの種族やその言葉があまり説明もなしに出てくるものだから、これは最後まで読めないんじゃないかと思った。でも、コーティーの冒険が始まって、彼女がシルというエイリアンと出会ってから物語はどんどんおもしろく、ワクワクする冒険譚へ変わっていった。
たった16歳の少女と、幼い(らしい)シルが選んだ「たったひとつの冴えたやりかた」。ワクワクする冒険譚は急加速して終末を迎える。2人の友情と勇気に、思わず泣いてしまった。 -
改訳版を先に読んだ。旧訳版はこれから。
「たったひとつの冴えたやりかた」が悲しすぎるけど,美しい青春の書。 -
SF。中編。青春アドベンチャー。
主人公が、若く前向きな女の子で好感が持てる。
多くの人が親しみやすい、分かりやすい物語。 -
読み始めは、未知の地名、未知の生物、未知の用語ばかりで読み進めるのが大変⁉︎記憶力や想像力を試されてるよう。こちとら残念なことにポンコツの中年ゆえ、キビシイな〜、と泣き言を言ってるうちに、話はだんだん面白くなってきました。主人公がとっても魅力的。相棒?もかわいいね。ま、恐ろしいけども。
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長谷敏司さんの『あなたのための物語』の中で、ハインラインの『夏への扉』と共に登場する作品(確か)で、これもいつか読まねばなるまいと思ってチェックだけし、やっと取寄せてみたらこれじゃなかった(笑)欲しかったのは川原由美子さんの表紙の方だったよ…。
同じ世界を描いた3篇の内、もっとも著名であった事からスピンアウトしたそうな。ああ、また取寄せなおしだ。
でもこれだけで、充分泣けます。十分楽しめます。
表紙も何だかんだで素敵だし。
長編でダラダラやるより、これくらいすっきりして
解りやすい方が、落ちてくる内容だと思いました。
それよりも、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
ご本人さんの人生が凄い。圧倒されました。 -
喫茶店で目を潤ませながら読んだ。単なる冒険小説かと思いきや衝撃のラスト……
コーティの前向きさ、明るさ、強さ、そういったものに胸を打たれる
これがたったひとつの冴えたやりかた -
初めて読んだ海外のSF作品。話の内容は良かったが、文章がちょっと合わなくてそれほど感情移入出来なかった。せっかくなので原書を読んでみたい。
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自由奔放で好奇心が旺盛な娘コーティと、ひょんなことからその頭の中に住むことになったシルとの友情のものがたり。コーティの快活さがまるでアニメでも見ているかのようにリアルに感じられ、シルとの軽妙なやり取りも凄く読みやすかった。