- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152089953
感想・レビュー・書評
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リアリティ溢れる描写にゾクッ
「告白」程の衝撃は無いもののジワジワ効いてくる。最後は物足りなさを感じていたら、ちゃんと落としてくれた。多少の誇張はあるにせよ、実際にこんなことを考え得るのでは!?と思わせる筆致は今作でも健在。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
koshoujiさんフォローいただき、ありがとうございます。リフォローさせていただきました。レビューを楽しみにしています。<(_ _)>フォローいただき、ありがとうございます。リフォローさせていただきました。レビューを楽しみにしています。<(_ _)>2019/01/13
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伏線が最後につながっていくのがとても面白かった。しかし読んでいく途中でラストが想像できてしまったのでちょっと期待はずれな部分はあった。死というものがとても薄っぺらく感じた。なんだろう…怖いとか悲しいとかじゃなく変な気持ちになるような本だった。
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遺書で始まり遺書で終わる。死がみたい女子高生2人の夏休みのお話。
珍しく湊かなえにしては爽やかな終わりかと思いきやこれだよ。いいね。 -
敦子の、自分が一番不幸だと思い込んでいるところ
おっさんみたいに、周りの目を気にし過ぎてしまうところ
由紀のように、思っていることを素直に表現できないところ
この作品はどの登場人物も自分に重なるところがあって、妙に感情移入してしまった。
「周りの目がいちいち気になるかもしれません。それで焦って、失敗してしまうかもしれません。
けれどこのままじゃ、どんどん自分を見失っていくだけじゃないですか。
足元ばかり見てないで、もっと遠くを見てください」
「暗闇の中、細いロープの上を落下しないことだけを考えながら足を踏み出すけれど、夜が明ければ、太い橋の上に置かれたロープの上を歩いていただけだったことに気づくはず。」
つまりは、そういうことなんだ。 -
『告白』以来、自分も含めてこの作家に期待している線は固定された印象があるが、都合のいいバッドエンドには賛同できない。人間の持つ毒性や、覆水盆に返らず現象を描く姿勢は好きなので、ラストをもっと自然な残酷さを持って決めていただきたかった。
構成は面白いけれど、登場人物の描きこみが浅いような気もするし、今回はもうひとつかな。
とはいえ、この人の描く悪意は好みなので、他の作品も読みます。 -
途中からもう止まらない
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かったるそうな日常と、少し異常かもしれない少女たちの欲望・・・
2人の少女の物語は少しずつ絡み合い、心情も変化していく。
人が死ぬところを見たい。
しかし、死ぬとはどういうことか?を深く考えるようになる。
後半はスピーディーでやや「とんでも」な雰囲気だが、
湊さんらしい仕掛けが仕組まれている。
読み終わったら、もう1度読み返したくなる1冊。 -
「人が死ぬ瞬間を見たい」というフレーズで興味をもって読んでみた。
最初は、誰の言葉で語られているのか、この小説の形態にとけこむのに時間がかかった。
なんとなく先がよめるようでよめない。
途中、2人の夏休みの描写は退屈してとばした。
このまま、最後までとばす展開?と思ったら急に2人の子どもたちに
やられた感じ。
そこからはまた、熟読体制。
そして、最後すべてまんまるにつながった。
つながった感がいかにも小説らしいけど、
このつながったことが、もう一度読んでみようという気にさせた。
今から、もう一度読んでみる。 -
女子高生の純粋さと、残酷さ、無知、迷い、全てが織り込まれている話。
読み終わった後は皆必ず最初のページに戻るはず。 -
「因果応報」って言葉が当てはまるな
あまりにも続きが気になっちゃって最後から一気に読み切っちゃう湊かなえ先生の疾走感は、やみつき
女の子のどろっとした繊細すぎる感情を表現するのが上手すぎてびっくりする