夏への扉[新訳版]

  • 早川書房
3.83
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本棚登録 : 2297
感想 : 303
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090591

感想・レビュー・書評

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  • 好きなSF作品。
    幾つになって読んでも、甘酸っぱい気持ちになる。
    確か最初に読んだのは、大学生の時。当時は、SF作品はあまり読まなかったが、SFありきのストーリーのではなく、本当に感動した。
    (ピュア気持ちを失いつつある)今読んでも、やっぱり良かったよ。

  • 新訳版。
    一応ぎりぎり若者の端くれとしては、圧倒的にこちらが読みやすい。
    文字が大きく行間にゆとりがあるという物理的な読みやすさもあるし、
    熟語慣用句、オリジナル用語の表現がぐっと現代的で平易。

    レビューやら読んでも感じるけれど、
    この訳がいいか悪いかではなく、
    福島訳へ慣れというよりもはや愛着とロマンを持っている人にとっては、薄味で時代にこびているように感じるかもしれない。

    ま、原作が面白いので、些末な問題だと思います。
    福島訳で挫折した人はこちらで、とあえて。

    何となく、福島訳よりも主人公はマイルドな印象になっている気がする。

  • 読了までかなり時間がかかったけど、読みやすかった!原作が素晴らしいのか翻訳がいいのか、飽きずに最後まで読めた。

  • お掃除ガールが欲しい

  • 名作と呼ばれている昔の本は大抵読みにくくて苦手なのですが、「文学少女」シリーズや猫好きにすすめる本などでよく見かけて気になっていたので読みました。この本を選んだのは、表紙の絵や雰囲気が好みだったから。やっぱり装丁は重要ですね。


    文学少女シリーズでこの本に関する話を読んだときは、光の中の物悲しさのようなものを感じたのでハッピーエンドではないんだろうなと思っていたのですが、それは文学少女のほうの印象だったらしく、本書はビックリするほどハッピーエンドでした。(一応、不幸なままの世界線も同時に存在しているのかもしれない、という描写もありましたが)
    確か、「夏へは、連れていけない。だから、秋へ」とか、そのような感じの文を覚えていて、その物悲しさが好きでした。あれは、「夏への扉」からの引用かと思ってましたが、そうではなかったんですね。

    新訳版のおかげだと思いますが、読みにくさは全然ありませんでした。小説内の時代が1970年代だったので、書かれたのもそのくらいかと思ったら1956年!終戦からたったの約10年後。そんな前の本とは思えませんでした。六週間戦争とか、なんのことかわかりません。
    惑星間を普通に人が旅行出来てるとか、やっぱり2000年とはそのように期待されていたんですね。そこらへんの描写はやはり年代のギャップを感じます。「夏への扉を探す」という紹介から、もっとファンタジー的な内容を想像していましたが、これも全くちがいますね。現実的な描写でした。

    「猫を愛するすべてのひとたちに」との言葉通り、この本を読んでいる間、この作者の方がどれだけ猫のことを愛しているか、というのがよく伝わってきました。ピートの思考や行動、哲学はまさに現実での猫そのもの!ダンのピートに対する考えや行動は、そのまま作者の方にも当てはまるのでしょう。賞賛したいくらい猫の虜ですね!

    それだけに、途中でピートを30年前に置いてきてしまった下りでは、読んでいて酷く辛かったです。ベルにされたどんな仕打ちより、ピートをあのような形で失ってしまったことのほうが、遥かに酷い苦しみのはず。あまりに辛かったので、ピートを失ったままのラストだったら「もう二度と読みたくない(作品の出来とは関係無しに)」と思ったでしょう。
    ベルはもっと思い罰を受けてもいいはずですが、それでも相当落ちぶれていたのでいい気味です。

    自分の途中までの予想では、「リッキーが大人になってお金が手に入り、恋人も出来て心変わり、コールドスリープから目覚めたら既婚の年取ったリッキーがごめんなさいねダニー大人になるってこういうことなの的なことを言われて相当虚しいけどピートがいるからまあいいか、男二人で生きていこうぜ!」という女なんて!エンドになるかと思ってましたが全くそんなことはなかったです。
    自分でも不思議なのですが、非の打ち所がないほどのハッピーエンドなのが逆に物足りない気分になってしまったり・・・。別にバッドエンド好きじゃないんですが。

    欝成分があまりにも無いせいか、イマイチこの作品がここまで後世に語り継がれるほどか?と感じてしまいました。一作品としてはもちろん素晴らしいのはわかるのですが。

  • SF系の小説を初めてちゃんと読んだ。
    時間軸の移動には頭を使ったけど面白かった。

  • 10年位気になっていて、読み逃していた。ついに古本で購入。
    まず、児童小説を勘違いしていた(それは「夏の庭」ですね!恥ずかしい・・・)。
    SFでびっくり!作者の知識と発想にびっくり!!!すごい。
    妻とのあれこれは、多少ご都合主義的な気はしたものの、読んで損はない。読後感もいい。他の著作も読んでみようと思います。

  • ピートがかわいい。なるほど、SFって、こういうものか。

  • 古典といわれるだけあって、タイムスリップのパラドックスなど、今となってはかなり使い古されたものになっている印象だが、本当の名作は手法が古かろうがなんだろうが面白いもの。
    1970年がこの物語の現在で、30年またいで2000年に突入するわけだが、なかなかリアル路線で考えられていて、そのいくつかは既に実現しているところも興味深い。しかも、作品が発表されたのは1957年である。

    著者の、「SFは予測の文学だ」という言葉からも、いかにリアリティを求めて描かれたかが伺える。誰が言ったか忘れたが、人間の想像できるものは全て実現できるんだとかなんとか。
    SF文学と科学の進歩も、きっとどこかで通ずるものがあるに違いない、そんなことをヒシヒシと感じたりした読後。

  • 国内のSF系の雑誌やサイトにおいて海外SF小説オールタイムベストで常に上位の作品。
    少女の取る行動の理由がさっぱり分からずモヤモヤ感が残る。
    なんか男にとって都合が良すぎるストーリーである気がして、自分には余り合わなかった。ただ、猫のピートは良い。

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