- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153350205
感想・レビュー・書評
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短編集はあまり趣味ではないがあまりに評価が高かったので読んでみた。評価の高さにちょっと身構えて読んでしまったがどの作品も短い中にそれぞれの世界観があり楽しめた。著者のバックグラウンドであるアジアの文化が意外にストレートに描かれてるなと感じた。
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2016Twitter文学賞 海外編
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紙の動物園だ
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紙の動物園は一読の価値あり
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短編。SFファンタジー。ファンタジー要素の強いものが好き。
紙の動物園と、良い狩りを この2つが一番好きでした。
元素がふわふわしてるような空気感。ラストは寂寥感。もののあはれ。折り紙の虎や水牛も、妖狐の娘も、寂しくてとても美しい。 -
「THE SF」という内容であり、文体なので久し振りにSFを読んだなって気分になれました。
しかも想像力を掻き立てられたり、切なくさせられたりと秀逸な短編集なので、SFを読み始めるにはちょうどいい一冊としてお薦めできます。 -
図書館で。これはそのうち買う。
短編集なのだけれども全編どこか哀切な印象を与えるのは取りあげられている題材が基本的に社会的弱者やマイノリティを扱っている所為なのか。
紙の動物園を読むと何で男性って後悔するとわかっているのに母親に優しくする事が出来ないんだろう…と思う。同じことは東京タワーとか男性が書かれた本を読んで感じたことがあります。それができないから男性は母なる存在に執着するのかもしれないけど。お母さんは娘を産んだら良かったんじゃないのか。まあそう簡単な話でもないんだろうけど。愛しているがゆえに反発したり傷つけたりする事がわからない訳でもないし。そして私も老虎が欲しい。
不老不死を扱った題材も面白かったし結縄も辛いけれども面白かった。こういうアイディアもあるのかぁ、と。知られてないだけで世の中には結構古くから伝わるスゴイ技術とかあるんだろうな、なんてことを思ったりもする。
でも個人的に一番好きなのは最後に収録された「良い狩りを」かな。妖怪とスチームパンクが混ざったようなラストが好き。カッコイイ。世界が変わって絶えてしまったり変わってしまったものも多いけれども本質を変えずにしたたかに生き延びているものもある、という感じが好きでした。
もののあはれ
月へ
結縄(けつじょう)
太平洋横断海底トンネル小史
潮汐
選抜宇宙種族の本づくり習性
心智五行
どこかまったく別な場所でトナカイの大群が
円弧(アーク)
波
1ビットのエラー
愛のアルゴリズム
文字占い師
良い狩りを