- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163165509
感想・レビュー・書評
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2002年4月23日読了。
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12/19
魔女然とした写真。
ちょっと恐い(写真だけじゃなく)。 -
01.蛇を踏む
02.消える
03.惜夜記(あたらよき)
3作品とも不思議なお話でした。
この中で私が一番気に入ったのは『惜夜記』です。
ミヒャエル・エンデの『鏡の中の鏡』を思い出させる短篇を集めた作品でした。
この中には夜が実体を持つ=具体的な存在になるお話も入っています。
夜はねちっこい、決して好ましくない物質になりました。
これを書いている今は8月。
昼間の暑さに対して夜の涼しさが恋しくなる季節です。
しかし、今の私には夜の訪れが少し恐ろしい。 -
蛇を踏む
詩集を読んでいるよう -
なんか古典小説読んでるような気分になった。
淡々と進む分臨場感はそんなにないけど、
現代の景色の流れる早さに似ているかんじ。 -
いみわかんない。なのにずるずる惹きこまれる川上ワールド。書き出しの文でもう負けた、と思う。収録されてる3作の中では「消える」が一番好み。
「このごろずいぶんよく消える。」
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なんかこの話、たまに読み返しちゃうんですニャ。
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めまいがするような気持ちになります。
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漱石『夢十夜』や百?の『冥途』なんかを髣髴させる世界観。
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ぬるり、どろり、心に入り込んでくる。
知らないよ。って思うのに、なんだか核心をつかれた気がしてはっとする。
熱を出した夜にみた夢のような、読書体験。