- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163196800
感想・レビュー・書評
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連作短編。好きです。幸せ〜な気分に成ります。
「不思議の国のアリス」すきにも、良い!(私も、大好きだし)。
「最上階のアリス」は、最後にほろっとしてしまう。
…続くのだろうか?続きが読みたい。
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早期退職して念願の私立探偵事務所を立ち上げた順平のもとに安梨沙と名乗る美少女が助手にしてほしいと現れる。
依頼された仕事は想像していたものとはかけ離れたまったくスリリングなものではないが
順平は安里沙とともになぞをとくうちにさまざまな人間の生き方を目にしてく。
ルイス・キャロルのアリスをなぞらえた表現がたくさん出てくる。
加納朋子は「月曜日の水玉模様」はけっこうおもしろかったけど、これはなんだかいまいちい深みもないし現実ばなれなかんじだった。
アリスもそんなによくしらないし。 さとこ -
いつまでもキャロルの玩具ではないのです。
自我を持ったアリスは走り出す。 -
加納さんの本がやっと読めました。
おじさんと少女の組み合わせということですが、なんともほんわかしたお話でした。アリス、もとい安梨沙に関しては未だ謎が多いので、続編も楽しみです。だいぶ前に読んだ「不思議の国のアリス」をもう一度読みたくなりました。 -
脱サラした中年の私立探偵と、自称・探偵志望の見習少女・安梨沙が、持ち込まれるよろず事を解決する物語。
探偵物とはいえ、裏社会だともつれた男女の痴話だの不条理な死だの、そういった話は、出てこない。
それが加納さんの作品の身上なのだ。
一応、一話完結の短編集で、最終話以外はタイトルに『〜のアリス』が付く。このアリスは無論ルイス・キャロルの“アリス”である。この名作、主人公に名前も雰囲気もそっくりな安梨沙と探偵・仁木が共に好んでいて、話の中にも毎回のように『鏡の国のアリス』の登場人物に擬えた人物が登場する。
モチーフがアリスなだけに、小さな謎解きを楽しむ優しいファンタジーとして楽しめる作品である。 -
○2008/10/10
久々な気がする加納さん。
オッサンと女の子の組み合わせ(笑)と思ったけど、仁木さんものすごくいいなぁと。奥さんとのコンビも亜梨沙とのコンビも。脱サラして探偵て、夢はあるけど相当大変だろうなぁとは思うけれども。
抜けてるおっさんときびきびした女の子。妙すぎる取り合わせに和むのは加納さんの文があってからこそだ。
全体的にやっぱりほわんとした雰囲気だし、どの短編も良かった。日常にはあふれてる、ちょっとの善意とか、ちょっとの悪意とか。
特にこれが!というのもなく、やっぱりどれも、かなぁこの本の場合。
アリスを真剣に読んだ覚えはないのだけど、仁木さんがフリークというならば次までに2つとも復習しておくか。鏡の国はほんとに読んだことなかったかな…?
次に続編読むかささらさや読むかものすごく迷っている。 -
このパターン、飽きてくるのかな?それぞれの事件の顛末にもっと悪い想像をしていまう、自分ってかなり性格が悪かったのか。
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仁木は脱サラして、第二の人生として探偵を選んだ。
憧れていたのだ。寡黙で孤独で、スリルのある探偵という職業に。
しかしチラシを見て現れたのはフリルにリボンの美少女、安梨沙だった。彼女は持ち前の賢さを発揮し、探偵助手に立候補する。
ふたりは犬探し、浮気してない調査、もの探し、子守りなど、とうていドラマチックとは遠い依頼を解決していくが・・・。
ほのぼのしてました。全体的に。
モチーフにアリスが使われていたので、「不思議〜」「鏡〜」どちらとも詳しい人が読むとより楽しいでしょう。
シャイな中年親父と溌剌とした美少女というのもなかなか魅力的な探偵の形かも。 -
なんで今まで加納朋子さんを知らなかったんだろう?こういう出会いがあるから読書ってやめられないなぁって思うんですよね。
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もうちょっと期待してたんだけど、表題作が一番よかった。しかし「不思議の国のアリス」フリークの中年探偵ってどうよ。憎めないけどね。