春から夏、やがて冬

著者 :
  • 文藝春秋
3.21
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本棚登録 : 827
感想 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163809205

感想・レビュー・書評

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  • 全体に暗く、心のよりどころをそれぞれが求める結末が僅かな光を残しつつも、こんなに救われないラストとは…。後味が悪い。

  • ものすごく後味が悪い。読んでる途中も不快だったが、最後に末永の正体がわかって、平田が本懐を遂げられると信じて読んでいたのに、納得いかない結末。別の歌野作品でもあったが、この頭の悪い人物にこの発想をさせるのは無理がある。あまり人に読んで欲しくない作品。特に歌野晶午が好きな人には。

  • ★★★★☆
    偶然...必然...悲劇?慈愛?
    【内容】
    スーパーの保安責任者の男と、万引き犯の女。偶然の出会いは神の思い召しか、悪魔の罠か?

    【感想】
    家族を亡くした男と、万引き犯の女のお話。
    どこまでも湿っているのだ。曇天が永遠に続くのだ。

    しかし、途中から大きく変わる。
    思わずページを戻ること数回。
    偶然というより、これは運命とだな考えだしてから、更に変わる。それは悲劇なのか慈愛なのか。

    小日向文世主演で単館で映画化ですかね。まぁヒットはしないけど心には染みます。

  • 後味が悪い。暗いし明るい部分がひとつもなかった。『ラスト5ページで世界が反転する』ってあったけど私の中ではよくわかんなかった。だって結局はそうではないか?って仮定みたいだったし誰も救われてない。

  • 一気に読みました
    今更だけど、一時的に歌野さんブームがやってきまして

    毎週行ってる図書館にある歌野さんの本これでもかって位一気に借りて一気に読んだ
    これは…うーん、女王様とよりかは面白かったかなあ
    こういう話が好きだな
    一番初めに数年前読んだ、葉桜がやっぱり一番だけど、他にはいないよ、こういう話書く小説家さん
    わたしが無知なだけ?
    道尾さんの本もだけど、歌野さんの本も…ああでも叙述式トリック多いと難しいのかな?ドラマ化とか映画化出来そうな完成度の話なのにな、と思う
    雰囲気あるもんね

    そして物悲しい結末、あれこれ考えるけどきっと『分かってた』けど、あえて許せない自分がぶつける・処理する機会としてそうしたんだろうな、って感じた

    タイトルからして雰囲気とか、物語の物悲しさ感じる

  • さくさく読めて面白い。
    ひねりにひねって最後は呆気にとられる。
    不幸の中の小さな幸せ。
    悲しい結末。

  • 後半のある展開に思わず声を上げた。そして涙。いつかまた読み返したい。

  • 悲しいね

  • 帯に「ラスト5ページで世界が反転!」みたいなことが書いてあったから、末永ますみが春夏へ書いたメールの内容が嘘だと早い時点で予想ができてしまい、面白さ半減でした。
    この帯いらない!
    ----内容紹介----
    スーパーの保安責任者の平田誠と万引犯末永ますみの出会い。ひき逃げされて死亡した娘の姿を万引き犯に重ねてしまったことで、二人の微妙な関係が始まる。偶然の出会いは神の思い召しか、悪魔の罠か?

  • 2014/8/17 読了

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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