春から夏、やがて冬

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163809205

感想・レビュー・書評

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  • 『春から夏、やがて冬』
    -歌野晶午-




    轢き逃げ事故で娘を失い、そのことで心を病んでいた妻も自殺。
    守るべきもの、失うものがひとつもなくなってしまった男が万引き犯として出逢った女性こそが実は轢き逃げ犯だった。
    しかし本当はその轢き逃げ犯は男を救うために彼女が作り上げた嘘だった…かもしれない。

    最後にどんでん返しあり。
    って人様の感想を読んでたら書いてあったが、そこまでの驚きはなかった。

    真実は彼女が男に殺されてしまったため知ることはできなくなってしまったが、もうこれで良かったんじゃないかなって思ってしまった。

  • 読みやすいけど、主人公の平田とそこに関わってくるますみが頭悪すぎてイライラしかしなかった。
    主人公を一見賢そうに見せてるんだから、せめて実際もう少し賢ければ。
    あと、この2人以外の描き方が雑。
    あらすじはとてもおもしろいのに残念。

  • 読みやすいけど重い
    最後まで読んで切なくなってしまった

  • 図書館で借りた本。交通事故で一人娘が死亡、奥さん発狂の末自殺、生涯孤独になった50歳過ぎの男の苦悩。娘と同じ年齢というだけで万引き女の面倒をみた為にこんな結末になったが実は…と言う話。関わらない方が良い人種は世の中存在するし、旅をして過ごす人生を選んでいれば生き様も変わるきっかけになったかもしれない。

  • どんでん返し、というほどではないけど、ずっと関わってきたますみだからこその行動なのかな、と思いました。こういう作品は歌野晶午氏の真骨頂ですね。

  • どんでん返し、を期待するとちょっと拍子抜けするかも。イメージの反転、光の当て方による人物像の逆転、そんな驚きを味わせてくれる作品でした。個人的には、事故後の奥様の変化に胸が締め付けられました。一つのことで(それは大きな事件ではあったけれど)、日常が全て壊れてしまう。そんなことは誰にでも有り得るのだよなぁ。

  • 悲しくて、切なくて・・・つらいです

  • 2013.11.21

  • 交通事故で娘を失った家族が崩壊し、偽りの復讐を遂げる

    人の話しを鵜呑みにするのは良くない。という単純な話しではなく、これは特殊な形をした恩返しなのだろう。

  • 二日で一気読み。
    殺人が起こる前までのストーリーにとても引き込まれてしまった。もちろんラストのどんでん返しもすごかったけど、平田の人物像に共感してしまった。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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