逢沢りく 下

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901473

感想・レビュー・書評

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  • 少女の、言葉にはならない胸のうちが溢れるように伝ってきて、途中からは涙が止まらなかった。小説と違って細やかな表現が(いわゆる地の文が)あるわけでもないのに、本当に凄い。絵が天才的にうまいなあ、と以前から思っていたのだが、すべてが天才的なんだなあ。可笑しさと哀切さと面白さが同時に進行するすごい作品だと思う。

  • 時男みたいな子供が欲しい。

  • ほんの少しづつ少しづつほどけるりくの心

  • 最後は素直というか無邪気さが人を動かすんですかね

  • 美人だけど、かなりの変わり者の逢沢りく。下巻でも相変わらず、上巻のような状態かと思いきや、徐々に変化が!時ちゃん含め、関西の親戚や友人がりくを大いに変えたのかもしれない。人間というのは環境で変われるのだなと改めて実感してしまった。人の温かさに触れる事により、人間らしくなれる。最後はりくが自然体になれて良かった。

  • 中学生のりく。表立った感情はゼロに近いけれど、潜めている感情は全力疾走。息苦しい。生き苦しい。名作。

    猫村さんしかり、鉛筆画だからこその作品だとは思うけれど、著者の小説も読んでみたいです。書いて欲しいな。

  • 東京と大阪の、ある種典型的な見方というか…。辟易する。
    私の体験としては全く全く真逆なのだけど?

  • もうどうせならこういうのに芥川賞あげればいいのに。

  • 2015.5.9

    結局こうなるか。
    そうだな。裏も表も本当はないけど、
    一面しかないって当たり前のようで難しいな。

    この漫画は何かどんよりしたものを、
    私の中に落としていきました。

  • 上巻では、父母の歪んだ人間性と関西人への拒絶など、読んでいてイライラしっぱなし。下巻でもさらに加速が続き、うんざりしていた中での、最後の涙のカタルシス。ここまで重い涙を描けたのは、イライラするほどに丹念に丹念に、逢沢りくという少女とその背負っているものを表現し続けてきたからかな。マンガという形式をとっているけど、いわゆる文学作品っぽい。

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著者プロフィール

1974年生まれ。関西在住。2003年7月より、「きょうの猫村さん」をネット上で連載。2005年7月に初の単行本『きょうの猫村さん 1』を出版し、日本中の老若男女を虜に。2015年には『逢沢りく』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。著書に『きょうの猫村さん』『カーサの猫村さん』シリーズのほか、『僕とポーク』『山とそば』『B&D』がある。

「2017年 『2018年「きょうの猫村さん」卓上カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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