- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163902562
感想・レビュー・書評
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一気に引き込まれて読んでしまった。
2015年11月17日 -
黒いワゴンは誰
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14歳で殺人事件を起こした少年A、小説家志望の女性、少年Aに娘を殺された母親、そして少年Aをアイドルのように追いかける女の子。
この四人の視点から描かれる物語。
交わらなさそうに見えた四人の人生が交錯するとき、起きることは…。
14歳の殺人というと、やっぱり神戸の事件が思い浮かぶと思います。
この小説もあの事件にインスパイアされて書かれたものだと想像できます。
細かく取材をして
少年Aの心境や事件に至るまでの経緯、そしてその後の人生が描かれています。
少年Aの視点だけじゃなく
被害者の母親というもう一方の当事者と
少年Aに恋する女の子、
また第三者で事件に関係がないが、少年Aに興味を持っている小説家の語りを入れることで、ストーリーにかなり厚みが出たと思います。
一気に読ませるパワーのある作品でした! -
読めない〜!神戸の事件が題材になってて本当に刊行のタイミングが悪かった。少年Aを崇拝する女たち、被害者の母までは読めたけど、少年Aの語りになると無理だ〜いま現実の彼が動き出していて、過去の事件ではなくなってしまってるから気持ち悪くてたまらない。
もちろん創作のお話で、窪美澄の作品として読むべきなんだけど、上手いからなおさら読めない。
婚活殺人とかは結構モチーフとして小説出てて普通に読めたけどな( ; ; )
2015/10/16
読んだ。
光の母のラストの動向で動揺してしまった。
忠実すぎて、ダメだ。 -
それぞれの立場での思いを想像できた。
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読めば誰もがあの事件のことを書いた作品だとわかるでしょう。
それでなくても、今は『絶歌』の出版で少年Aについて、世間の関心があります。
著者はいったい何が描きたかったのでしょうか。
子どもを殺された主婦に対してさえ感情移入できない作品でした。 -
神戸で実際に起きた陰惨な殺人事件をモチーフに、被害者側、加害者側、まったくの第三者たちが交錯し、苦しみ悩みながら理想の家族の姿を追い求めていく。
自分の子供を殺された母親、少年Aをカリスマと慕う少女、そして渦中の人物である少年Aの生い立ちの物語が少しずつ走り始め、ある人物しか知らないクライマックスに近づいていく。
奇しくも少年Aが書いた本が物議をかもしだしている昨今、色々な読み方もできるが、作者の描く小説には必ず真ん中に「家族」がある。作品に使われているあるトリックというか構造は中途半端なサスペンスで不要な気もするが、きれい事ではすまされない家族の姿がいくつも描かれていて考えさせられる。
「いつか娘と一緒に料理を作りたかった」という、叶うことのなかった母親のさりげない夢が印象に残った。 -
題材がやはり嫌悪感。
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帯より 私の運命の人は、十四歳で少女を殺した少年Aでした。
少年犯罪の加害者、被害者家族、加害者を崇拝する少女、そして環の外にたつ女性作家。
感想
現在子育て中のせいか、子どもが犠牲になる本を読むのが辛くなってきた。物語には、引き込まれていくけれど、読み進むのが怖い。読後もきつい。でも、途中で読むことを止めることは出来なかった。