中野のお父さん

著者 : 北村薫

• 文藝春秋 (2015年9月12日発売)

感想・レビュー・書評

[youkeyppさんの感想 · 2016年9月26日]

　楽しい謎解き　ホームドラマ編。

[yo-5h1nさんの感想 · 2016年8月18日]

文宝出版に勤める編集者、田川美希。
ファッション誌担当を経て、希望していた文芸部に配属され、日々奮闘中。

そんな日々の中、文学作品に関わるちょっと不思議な出来事にぶつかった時には…
中野の実家の、お父さんに会いに行く。

文学ミステリ？というカテゴリーがあるのかどうかわからないけれど、例えば『六の宮の姫君』のように文学の解釈自体をミステリ仕立に読ませるのではなく、『日常ミステリ』として読める。

北村薫さんも、長く高校の教員をされていたと聞く。この、何でも知ってるお父さんは、北村さんご自身じゃないのかしら。

[まんまるいさんの感想 · 2016年7月30日]

久しぶりの北村薫。思いの外面白かった！やっぱり短編の方がよいなぁ。ヒロインの女子像にあいかわらずさほどリアリティはないけど、それが逆に北村薫らしくて落ち着く。

[tuppenceさんの感想 · 2016年7月9日]

久々の北村薫さん。
しかも、日常の謎。
嬉しすぎる♪
で、１つ目の作品って、まさか、実話ってことは？(笑)なんて思った人は、私だけではないはず！
初期は、覆面作家さんでいらっしゃいましたし(笑)
なんてことを抜きにしても、美希とお父さんの関係が微笑ましく、提示される謎も殺伐としていなくて、ほっとさせてくれる。
しみじみ、私って、こういう雰囲気の作品が好きなのだわ。

[mipa1106さんの感想 · 2016年7月3日]

2016/7/3 読了。

[kayakingbirdさんの感想 · 2016年6月27日]

ほっこり系
装画・益田エミリ氏の絵がピッタリ

意外な謎解きが面白い話
小難しくこね回し過ぎた話
が混在してるので
評価は低目

[a-featherさんの感想 · 2016年6月26日]

出版社に勤める娘と定年間際のお父さん。
ちょっとした不思議なことがあると娘は実家に里帰り。
博学で娘のことが大好きな可愛いお父さんが、豊富な知識を元に問題を解決する短編集。

読みやすくて家族や友達との関係も温かくて、読んでいてほっこり幸せな気分になれる短編集。

[snoo39さんの感想 · 2016年6月21日]

日常のちょっとした謎を解くミステリー。すっきりできて、心温まる。

[leftyさんの感想 · 2016年6月21日]

北村さんらしい作品。楽しめました。

[fukurasuzumayさんの感想 · 2016年6月11日]

元気な若手文芸編集者・ミコと、博学多識（ミコいわく百科事典タイプ、謎をレンジに入れてボタンを押したらたちまち答えが出る）な定年間近の高校教師・担当国語のお父さんの、文学の面白さで味付けされた日常ミステリ。

個人的には「闇の吉原」がベストワン。おそらく鰻屋さん「前川」であろうお店から始まる、其角の句の解釈あれこれ。それが転々として、正誤の問題ではなく、収まるべきところに収まるべく活写される流れがたまらなくいい。

夏の暑さに「わっ！」といって走り出す話や、ピーナッツ名物の二宮に住む友人の話、北村作品ファンならくすりと笑うだろうくすぐりもいい。続編でないかな。

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵　新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」