中野のお父さん

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903255

感想・レビュー・書評

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  • プチミステリー
    軽くていいのかなあ
    ちょっと物足りないけど

  • 私と円紫さんシリーズで作者さんと出会い、ここ最近はあのシリーズのような話に出会えないなぁと思っていたら、目に留まりました。
    あのシリーズほどのハマりはしないけど、面白かった。
    日常の謎をお父さんが解いてくれるけど、読んでいてそれって真実…というか真相なのかなーと、もっとちゃんとした答えがあるじゃないか…と穿って読んでしまう…。読み込めていないのか、ひねくれたのか…。ひっかかりはあるものの、次があれば読んでいきたい話です。

  • 安定の北村薫。
    相変わらずの本や作家に対する愛が溢れた小説。

  • 出版界の不思議。
    そして、編集者の主人公が謎と遭遇し、中野の実家のお父さんに話を持ち掛け、娘に甘えられたお父さんは腕をまくる姿もゆったりとして可愛らしい。
    本の謎、出版社の不思議が心地よく絡まってリズムよく解けていった。
    イラストが益田ミリさんなのもほっこりとした。

  • 日常の謎、女性主人公(ワトソン役)、出版業界、文学ミステリ、落語エピソード、、、と北村薫ファンなら垂涎必至な新シリーズ。
    お父さんは北村先生ということでよろしいでしょうか?


    全体的に軽いテイストなのでさくさくっと読んでしまい味わいきれてない感があるのでまたゆっくり読みたい。

  • “安楽椅子探偵”もの。謎解き自体はシンプルだが、
    父娘の会話・やり取りなど描かれている世界が心地よい。
    出版社勤務編集者の日常も垣間見える。

  • ◆ お風呂でミステリ ◆ 第十一回

    ・・・ 第十一回 「中野のお父さん」 ・・・

    落語家の“円紫”さんシリーズで有名な北村薫氏の新しい安楽椅子探偵ものです。“中野のお父さん”……。
    これだけフツーの名探偵ってそういないと思うけど、安定してて、とても好い人。
    なのにやっぱり名探偵なの。
    まだ文庫本になってないので読むならハードカバーしかないけど、ほどよい手応えと心地よさで、実に安心して読める一冊です。
    シリーズ化が待たれる……。

    2017/08/22

  • きっと中野のお父さんは、著者の事じゃないかなぁ、とニンマリ。
    父娘を扱った作品の中で本作が一番好きかも。日常の謎に気づくには、知性と知識が必要なのです。
    そして、やっぱりこの柔らかな文体、大好きです。

  • 目次
    ・夢の風車
    ・幻の追伸
    ・鏡の世界
    ・闇の吉原
    ・冬の走者
    ・謎の献本
    ・茶の痕跡
    ・数の魔術

    とっても読みやすい日常の謎ミステリ。
    だけど、さすが北村薫。
    読みやすいけど、古書や日本文学に対する知識と愛が溢れている。
    決して軽いわけではない。

    だけど娘のこと可愛くて可愛くてたまらないお父さんがいいのね。
    溺愛しているわけではない。
    きちんと社会人の娘として接している。
    だけど、娘が実家に帰って来るだけで嬉しいの。
    小言を言われたって嬉しい。
    ましてや頼られたりなんてしたら、嬉しくていそいそと本を引っ張り出してくるお父さんの様子が微笑ましい。

    殺人事件がない、わけでもない、けど。

    視点を変えたら、今まで見えなかったものが見えてくる。
    ちょっと引っかかっていた違和感が、ほろっとほどけた時の爽快感。
    算数が苦手な私は、「数の魔術」を面白く読みました。

  • まるで円紫師匠とわたし、シリーズのようだが、実の親子の小さなミステリー。
    ほのぼのと楽しく読みました。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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