真面目にマリファナの話をしよう

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910741

作品紹介・あらすじ

「マリファナはなんで悪いの?」「マリファナはなんでいいの?」――坂本龍一(音楽家)シリコンバレーの超エリートが、セレブが、続々とマリファナ・ビジネスへ参入!?日本人が知らない、合法化にいたるまでのアメリカの長い長い歴史と、解禁後のいまを追ってアメリカ大陸を西へ東へ。マリファナ観光からマリファナ栽培学校まで、世界を席捲する4兆円の巨大市場「グリーン・ラッシュ」の最前線をゆく!

感想・レビュー・書評

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    『真面目にマリファナの話をしよう』佐久間裕美子 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163910741

    佐久間裕美子|note
    https://note.com/yumikosakuma

  • 筆者はマリファナを勧めている訳ではない。
    中立の立場から、「マリファナはどうしてアメリカで禁止され、日本で禁止されたのか。そしてなぜ解禁されていったのか」という歴史を数多くの取材に基づいて分かりやすく示してくれる。

    マリファナは擁護派でも禁止派でも無かったが、
    読み終えることで柔軟な考えを持つことができた。

    途中で引用された、ティモシーリアリーの言葉。
    マリファナは危険なのか?というケネディからの問いに対し、
    「サー、自動車は不適切な方法で使用されれば危険です。この世の中で人間が直面している危険は、人間の馬鹿さと無知でしかありません」

  • 大変勉強になった。
    普段意識してないからかもだが、海外の情報はなかなか追えておらず、大麻=麻薬=ダメ、絶対という三段論法でずっとニュースを見てきた。
    日本もどれくらいか遅れて追いつく日が来るのかも。

  • 大体は読み難い。知らないアメリカ人が大勢、例として出てくる。
    後半は自分の立場などと照らし合わせ易く、読みやすかった。

    実は何千種類もあるカンナビス(大麻)はまだ知られていないこと、研究しきれていないことが多くて未知数なのだ。しかし薬効があるのはほぼ間違いない。
    結局なにがそんなに問題なのかというと、大麻の依存性や効果などの一方的な面を見て判断している各方面の人々たちの小競り合いである。良くも悪くも自分たちの都合の良いところ悪いところを取り上げて、揉める。
    「悪」「危険ドラッグ」と刷り込んだメディアや当時の大統領たちの影響は計り知れない。

    日本でも合法化になる日は近いと思う。大麻だけでなく、新たな文化や法律憲法の切り替わりを一方的な目線で見るのではなく、多角的な見方で受け入れていきたい。

  • 第1章のアメリカにおける現状のルポは面白かったが、後半の歴史や医療に関するところは惰性で読んだ。

  • 近年のアメリカでのマリファナ合法化に関して各種のカンファレンスや企業への取材をまとめたルポ。取材の状況や著者のマリファナに関する記憶を時系列順に淡々と書いてるので、詳しくないとよく理解できないと思った。マリファナに関する歴史的な部分を期待したがそこはあまり書かれてなかった。

  • カンナビスの事、全く知らなかった。
    中毒性のあるものは、社会の悪とされるべきだが、相対的かつ科学的な評価も必要。
    スマホゲームに熱中している情けない大人を見る度に、これならカンナビスを嗜好する方が許されるべき事と思う。次の投資先になるアイテムだ。なお、山田賢司には失笑。

  • 内容は難しかったが、歴史的背景からマリファナについて描かれているのでとても勉強になる。

  • アメリカでカンナビスが合法化されていく歴史と、カンナビスの効能について。
    《麻薬》は社会的に好ましく無いから禁止されたのではなく、法で禁止されたから《麻薬》なのである。

  • 先日ニューヨーク州でも合法化が知事・議会において合意されたマリファナ。既に食品や化粧品などにおいてもCBDなど大麻由来成分が数年前から話題、ブームですが、いまいちよく分かっていなかった過去の経緯や今なぜ合法化なのか、といった背景について随分と勉強になりました。医療分野においてさえ強い規制がかかっている日本の感覚で「ダメ・絶対!」と覚醒剤などと一緒くたのイメージを持っていると世界での動きに大きく遅れる…というか、隔絶されてしまいますね。

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著者プロフィール

ニューヨーク在住歴20年。政治経済や社会問題から、ファッション、ライフスタイルまで幅広いトピックスについて執筆する。著書に『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。www.sakumag.com

「2018年 『My Little New York Times』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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