昭和史の論点 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2000年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600922

昭和史の論点 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • ワシントン体制から戦争責任・賠償まで新書一冊だから、一つ一つの掘り下げが物足りないけど、安定して読めるいい本。張作霖爆殺のあたりをもっと読みたかった。あのあたりは、当時の人達が事態をどう認識していたのかよく分からないから。

    ハル・ノート受諾説は衝撃的だった。目からうろこだった。
    これについては私も、「あれはアメリカの最後通牒だよな。あんなの言われたら、そりゃ戦わなくちゃしょうがないよな」と思っていた。
    少なくとも、「このままだとジリ貧だ。座して死を待つよりも死中に活を求めん」とか言われたら反論できない、と思っていた。
    だけど、あっさり受諾してしまえば一気に大逆転! という可能性があるという指摘には、びっくりしたと共になるほどだ。
    泥沼の中国から手を引き、「満州は中国に含まれない」と満州は確保し、役立たずの三国同盟からは身を引き、それでアメリカからは石油をせしめ、枢軸、連合、共産のどことも付き合えるフリーハンドを持った大国として、第一次世界大戦と同じように振る舞う・・・ これってベストシナリオじゃん。

    ・・・まあ、こういうのを歴史のifというのだけどさ。

    あと、最終章の戦争責任と戦後補償については、そこまで含んだことは良かったとは思うけど、内容は歯切れが悪かった。

  • 昭和史におけるいくつかの重大な事件・事象をテーマに冷静に語られた対談集。中立的な立場から平易かつ簡潔丁寧にまとめられているので、非常に分かりやすい。全世代におすすめ。

  •  本書は、著名な歴史家4人による対談形式の本であるが、昭和史をわかりやすく概観できる良書であると思った。
     昭和史は、侵略と戦争の時代と平和な戦後史にはっきり分かれると思うが、戦後世代にとって戦前の昭和史は、よく知らない別世界の出来事のように思えてしまうのが実感だろうと思う。
     その戦前期の昭和史全体を鳥瞰するような本書は、興味深く読めた。
     しかし、「昭和天皇の英明」という視点だけはどうだろうかと思った。本土決戦を叫ぶ陸軍を退けて「聖断」を下した事実を取り上げた評価なのだが、「英明」な君主だったら敗戦のような事態にはならないだろうと思われる。
     しかし、本書は左右のイデオロギーに加担しない冷静な歴史認識の良書として高く評価できると思った。

  • [ 内容 ]
    国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
    しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく―。
    昭和日本はどこで誤ったのか?
    戦争以外の進路はなかったのか?
    ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。

    [ 目次 ]
    ワシントン体制(大正10年)―反英のスタート
    張作霖爆殺事件(昭和3年)―陰謀の発端と発言せざる天皇
    満州事変から満州国へ(昭和6年)―泣く子も黙る関東軍
    国際連盟からの脱退(昭和8年)―新聞の果たした役割
    二・二六事件(昭和11年)―皇道派と統制派
    盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)―陰謀・虐殺の事実は?
    東亜新秩序声明(昭和13年)―自主外交の突き当たったもの
    ノモンハン事件(昭和14年)―北進から南進へ
    日独伊3国同盟(昭和15年)―4国同盟への夢想
    4つの御前会議(昭和16年)―戦争への道のり〔ほか〕

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 昭和の初期を4人の方が論じています。政治や軍部の裏の知らなかったことがたくさん書いてあり、興味深かったです。

  • 昭和史に関する17の事柄を座談会形式で話し合ったものをそのまま活字化しているようなカンジ。

    座談会形式なので読みやすく、また、扱っているテーマも興味深いモノばかりで面白い。また、「歴史のif」の話もあり、部分では少々行きすぎな所もあるが、専門書にはない推測を働かせて歴史をみてみるというのも楽しい。

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