- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166610945
感想・レビュー・書評
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女性より男性の方が多いというのは攻撃性の高さが違うからそりゃそうだろうなと思いつつも
自己愛性パーソナリティなど別の診断をが出されやすいのは納得した。男性と女性で発言や行動が同じでも印象が違ったりするし力も違うから見過ごされやすいんだろう。
基本的に女性に対しては性善説で考える人も多いし。
モラハラと何が違うんだろうと思っていたけどサイコパスの男性はサイコパスの女性を好みやすい(長期的なパートナーの場合)とあって支配下に起きやすい人間より刺激を求めるのかと意外だった。
そこに違いがあるのかな。
昔は今より争いが多かったから問題になることもなく生き残れたとあるけどこれから先も生き残れるだろうと思った。
だってサイコパスの多い職業は高収入だし少ないのは収入が低いのばかり。共感性がなく攻撃的でも生涯のパートナーとして選ばれやすいだろうな。
女性は生理周期によってダメ男を選びやすくなる話は恐ろしかったな。もう繁殖することが本能なんだ。恐ろしいわ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイコパスとは何か?またなぜ現代に存在するのか?を論文ベースに考察している本。サイコパスにも様々なタイプがおり、また日常的に潜んでいるので理解を深めるのに勉強になった。
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なんかすごく納得した。脳っておもしろ。
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私は、サイコパスでは無いけど、そういう人には興味がある。怖いけど、事実として受け入れた感。
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何故私がこの本を手に取ったのか。常日頃、よくそんな酷いことを平気で出来るね!良心の呵責ってものが無いのだろうか?!と怒り心頭していたところ、この本に出会った。サイコパスって良心の呵責、反省無く、自分に都合の良い理由を後付け(要するに体の良い言い訳)をして自らを正当化する人達、その言い訳も最早他人を納得させるに至らない幼稚で自己中心的な内容であっても粋シャーシャーと宣ってしまうような人達。羞恥心の欠片も無い。
男性も女性も当てはまる人達が複数人脳裏に浮かんだ。
男性の場合は会社員なのだがチンピラ、ジゴロ風。会社の上司や客によってカメレオンのように身体の色をカラフルに変え、評価されてしまうような人格(だがそろそろボロが出そう)。自分が使えないと評価する部下にはなんの愛情もなく薄情。使える人間には擦り寄る。
対女性についてはもはや人間とも思っていないだろう。自分を性的にも家政婦的にもケアする奴隷とでも思っているのではないか、とも推察される論調をぶつ。勿論浮気にも罪悪感など持つはずもない。既婚だが恐らく妻にも子供にも愛想を尽かされいるのか、全部財産あげていいから俺と結婚してくれ、と他の女性に言い寄る始末。クズだがそのクズが見えていないのか好感を持つ女性も中にはいるのだ。
また女性のサイコパスはサイコパス認定がし辛いとあり、演技性パーソナリティ他と診断される事が多い、という記述にまたはたとなる。 思い当たる女性は普段の言動が演技をしているのか、という具合にオーバーで、本音とは全然違う嘘を語るからなのか表現が上滑し、まるで舞台女優の演技さながらに表現が大げさになる。自分にも他者にも嘘をついて自分が有利になるようにいつも動くのだ。自分が優位性を保持するためには手段を選ばない。人前で平気で他者を罵倒したり、平気で虚言ともとれる相手の不利益になりそうな情報を捏造しまき散らす。ただ本人はその行為を本気で正当だと思っているような節さえある。勿論人を搾取してもどこ吹く風。サイコパスだ。
以上男女一人ずつを例に挙げたが、濃淡あれどサイコパスは結構身近に沢山いると思う。
書籍の中にもあったが、親切で献身的な人は奴等の良いカモだ。狙われないようにあまり良い人に見せるのも考え物だ、と気が引き締まった。
脳の専門的な内容が分かりづらかったが、日頃の私の鬱憤とあいつや、こいつ、あいつもそうだな!と色々な周囲の人間に当てはめてストレス発散出来たので星四つです!
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借りたもの。
「サイコパス」入門書。
言葉の定義から、現在どのような研究・分析がなされているかをまとめている。
サイコパスに(まだ?)明確な定義は無く、何となく社会通説のようなものだった。
しかし一定数いる、魅力的だが共感性が欠如し、虚言があり他者を犠牲にすることを厭わない迷惑な存在……
彼らの不可解な“何故?”を解明しようと、現在、検討されている様々な可能性が列挙されている。
先天的な遺伝学、脳科学から後天的要素と目される環境要因による影響など……
ハンニバル・レクター博士などのフィクションや、凶悪犯罪者のイメージから、反社会的な存在とも思えるサイコパスの生物学的な有用?の可能性まで。
また、最後にはサイコパスを反社会的な存在にしないために、有用な人間とするための効果的なプログラムについての提言も。
少し前に読んだ、宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』( https://booklog.jp/item/1/4106108208 )とも被るのでは?と思うところもある。
その具体的な線引きは見当たらない。知性が高いのか否か……
サイコパス自体、かなり広義な範囲を持っているようにも思う。
それ故に、その本質を探ろうとしてしまう…冒頭でも書かれていたが、‘魅力的な研究対象(p.9)’である。
『実はサイコパスの知能指数は平均より低いことが最近の研究で明らかに(米研究)』(2017/1/28)
https://karapaia.com/archives/52233012.html ( 2022/1/18確認 ) -
サイコパス=殺人鬼ではなく、喪黒福造、サキュバスのようなイメージだと知れた。
だいたいが脳について書かれている。
人間は恐れる者のほうが生存してきたとある。
サイコパスは恐れをあまり感じないが、恐れるフリをするなど、上手く騙す。
ブラック企業の入り口は、普通以上を装い歓迎される。
経歴をよく見せる人、それに騙される人。
写真を盛る。整形。要は自分を良く見せる餌を撒くわけだ…。
あなたの周りにいませんか? -
読んで良かった。
良かったと思った点
1. レッテル張りとしての「サイコパス」ではなく、犯罪を犯す性質の病気、または障害としてのサイコパスが解説されている。
2. 罰を与えて反省させてもサイコパスの性質は改善しない。一方サイコパスは、他人に罰を与えることを好む。と言う性質の説明。
3. 高い能力がある、と言われることもあるが、
実際の所、高い能力とは、周囲を勘違いさせる能力であり、
組織には不要であることを、著者自らの経験をトリッキーな手法で紹介しつつ説明している。
テレビに出てる人だから、雑に書いた本かも知れぬと警戒しながら読んだが、この人、親切で丁寧な著作を為す人だとわかった。
いろいろ配慮しながら、丁寧に今までの経緯、現時点での研究成果を紹介した一冊です。
著者が標榜する脳科学に対し、従来の心理学を比較しながら、社会学的な対処法への貢献度合いを説明するところは、ライバル心が見え隠れするようで微笑ましかった。 -
2020年10月7日読了。フィクションでは知能犯罪者として、現実世界では揶揄の対象や理解できない存在としてよく口にされる「サイコパス」について脳科学者が古今の症例・研究されてきた知見をもとに解説する本。他人に共感できず平気で嘘をつき叱責されても学ばない、反社会的な特質が20世紀の早くから注目され研究されてきたことは驚き。サイコパスがそうでない大多数の人間たちの中に溶け込むために、他者の感情を読みとりそれを操るすべを学習していく・またはそうせざるを得なかった(学習できなかったサイコパスは反社会行動を繰り返して逮捕されがち)ということには考えさせられる。遺伝的な要素も大きいが後天的な学習で少なくとも反社会性の発現は抑制できる研究も多数あることは救いなのかもしれない。自分はサイコパスではないと思うが、だからこそサイコパスには嫌悪感も持つし、何かしら惹きつけられるような魅力も感じるのだろうか。
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脳科学に関する観点が多くて少し難しかった。