新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-68)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105686

感想・レビュー・書評

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  • 吉田東洋暗殺と竜馬脱藩まで。するすると読めるのだけれど、8冊もあるので先が長いため他の本に浮気してしまい進みが遅い。もう少し集中して一気に読もう。

  • 歴史小説というのは、基本的に、会話文、登場人物の心情、
    それに地の文とで構成されていると思っていたのですが、
    司馬さんの小説は、地の文ではなく、
    司馬さんが地の文プラス解説者として出てくる、
    そして場合によっては語りかけてくれる
    ということを知りました。

    私の中で物語の中で、登場人物以外が細く説明をしてくれる
    キャラクターで印象に残っているのが
    スラムダンクでバスケの解説に出てくるDr.T、
    OH!MYコンブで料理の説明をする
    秋元おすしこと秋元康です。

    そんなことを思い出しながら、読んでいました。

    冒頭ゆっくりとした流れ、というかむしろ凪の時期であり、
    どうなるかと思いましたが
    終盤で竜馬が駆け始めました。

    3巻からはもっとスピードが加速していくのだろうと、楽しみでなりません。

  • 竜馬は、めしと菜を別々に食べるのが面倒なので、まぜめしが好きだそうだ。
    共感するw

  • 二十歳の時に読んだこの本を、三十歳になった今、再読している。
    かなり感じ方が変わっていて驚いた。

    脱藩間際の若い坂本龍馬に自分を重ねることなく、冷静に読んだ。
    時代の機運もあるんだろうけど、こんなにみんなして血気盛んで盲目的になっても、事はならないだろうと思った。

    相手は自己保身ばかり考えている体制で、それに対して真っ向からぶつかっていっても、自分の願いも叶わないだろうし、相手も変わらないだろうと思った。

    幕末の志士の動きはすごいと思うが、実に冷静に読み解けた自分の変化を理解できた。

    きっと四十後半くらいでもう一回読んだら、また感じ方が変わるのかもな。

    面白いけど、二巻ではまだ龍馬が若すぎてね。

  • ハリスが来日通商条約の締結を迫る。幕府と朝廷。安政の大獄。幕府による徹底的な思想弾圧→桜田門外の変。
    竜馬は北辰一刀流で免許皆伝。土佐で歴史と蘭学を学び、国という概念、議会、選挙、民主主義を知る。武市の全藩勤王と決別し、脱藩。土佐藩参政吉田東洋、暗殺。

  • 竜馬が脱藩するまでの経緯をつづっているのが本書。

    竜馬が他の藩と土佐藩の比較をし、土佐藩に強く根付いている階級意識に嫌気を感じ始める。武市は自身の思想を貫くにあたって、土佐藩内でそれを敢行することに挑戦するが、竜馬はそれが不可能なことを悟っていた。この時点で両者の考え方のスケールの違いが出てしまっている。ただ、竜馬は脱藩することで、多くのものを犠牲にはらってしまう。

    何かを変えるためには、リスクや犠牲が出る。それを負ってでも、一歩が踏み出せるかが、男して問われてくる。

  • 読みやすい。本人だけでなく、武市とか周りの人も結構面白く書いている。ここら辺以降から面白くなってきそう。
    どうでもいいけど、作中でばぶれもんっていう言葉よく出てくるから覚えちゃったよw

  • 龍馬が脱藩するところまでの話。龍馬自身が一剣客から志士に変わる姿が描かれていて一巻より面白かった。印象に残ったのは、彼が学問を始める際にまず中国の歴史書を読んだエピソード。現代で通用する不変的な知識は、歴史から読み取れるんだなと。でもこの展開、司馬遼太郎っぽくもあるw

  • 江戸から土佐に戻り、脱藩に至るまでの竜馬と周囲の人物を描く巻。他の志士のように剣術やこれまでの組織による倒幕が無理であると考える姿勢は見習いたい。

  • 乙女姉さんが良い。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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