行動学入門 (文春文庫 み 4-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.40
  • (34)
  • (63)
  • (187)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 1504
感想 : 75
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167124014

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 口述というところが面白い。

  • 行動の尊さを述べる一方で行動の空しさが常に提示されている。
    小説よりも遥かに率直に三島の考えが述べられていて読みやすい。理解しやすいかというともちろん別なのだけれど。

    それにしても30年近く前に書かれたものなのに色あせないのはさすがですね。とても示唆に富んだ指摘に満ちている素敵な書籍です。

  • 漢字一言で書くと『絶』。
    小説は読んだことないけどエッセイで感じる三島由紀夫は魂の作家である。

  • コンニャク演技であります。

  • 三島由紀夫ファンにはたまらない。
    哲学的な一面もあって読みやすい。
    そういう考え方もあるんだなーって感じです

  • 自分には行動力が足りないと常々思っているのだが、そんな折、書店で偶然目にとまった三島の行動学入門。
    内容は「行動学入門」「終わりの美学」「革命哲学としての陽明学」という三つのエッセイからなる。
    行動といっても様々なものがあるわけだが、そのほとんどが軍事的行動において語られている点で、思想の方向性をうかがい知ることができる。

    三島は昭和45年11月に自決するが、この本のあとがきはその一ヶ月前に書かれている。
    あとがきにおいて、彼は以下のように綴っている。

    「(…)こういう軽い形で自分の考えを語って、人は案外本音に達していることが多いものだ。(…)いつかまた時を経て、『あいつはあんな形で、こういうことを言いたかったんだな』という、暗喩をさとってくれるかもしれない」

  • 三島由紀夫の小説とくらべるとだいぶ軽い読み物なんだけれど、本人の考えていたことをうかがい知るヒントになるものだと思った。
    あとがきで本人もそのようなことを書いていることだし。

  • 行動学入門、おわりの美学、革命哲学としての陽明学の3つのエッセイが収録されている。

    あとがきによると軽く書かれた作品。ただ、三島氏の美、死、革命についての哲学が良くわかる作品。

    他の作品を読んでいても感じることだが、有終の美は死をもって成すとするならば、氏の最後もより感慨深いものとなる。

    二度、三度と読める作品。

  • 行動の美しさ。

    三島由紀夫が考える行動の意味。
    三島由紀夫の考え、文章は嫌いじゃないなー。

    「若者よ、もやしのようなインテリになるな!」です。

  • 購入済み

    出版社/著者からの内容紹介
    行動は肉体の芸術である。にもかかわらず行動を忘れ、いたずらに弁舌だけが横行する現代の風潮を憂えて、男としての爽快な生き方のモデルを示したエッセイ集。死の直前に刊行された。解・虫明

全75件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三島由紀夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×