69 sixty nine (文春文庫 む 11-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 256
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190071

感想・レビュー・書評

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  • H30.01.14 読了。

    ストレートな青春モノ。
    村上龍さんの実体験を元にしているだけあって、話の広がりか現実的。

    いかんせん、村上氏と世代が全然違うので、その時代の学生運動?が浮かばないので、感情移入できないのが難点。

    半フィクションだからか、主人公の親友、岩瀬の存在の微妙さ。
    完全なフィクションなら、特に必要性も無いようなキャラクターだな、と思った。
    その中途半端さから現実味を感じた。

    ちょっとおバカな青春。
    本当にちょっと、なんだよなぁ。
    もっとハジけても良かったかなぁ。

    台詞に方言が多いものの、文章自体はとても読みやすいし、ストーリーも簡潔。
    なのに、面白さは普通。

    ジャンルは違うけど、学園・青春モノだと、去年読んだ恩田陸さんの『六番目の小夜子』の方が好みな話だった。

  • 佐世保出身の作者が、自分の高校生時代を振り返って書き下ろした自伝的小説。1969年という時代背景を大切にしつつ、当時の仲間たちと楽しく過ごしていた様子を書き、青春時代を楽しんで生きることの大切さを描く。

  • あまり村上龍らしくないと思っている作品。でも好き。できたら、他のえぐい村上龍作品を読みまくってから本作品に取り掛かってほしい。こういう作品も書けるのだなぁとびっくりした。
    また、文中いきなり大きいフォントが挿入されるなど視覚的に実験的なことをしているのも特徴。

  • 昔大好きでよく読んでいた“ぼくらシリーズ”を思い出した。
    今大学生である自分と、この小説の高校生と比較すると、自分は圧倒的に世の中のことを考えていないことに少し危機感を感じた。果たして、どれくらいの人が純粋な気持ちで政治活動をしていたのかは謎だが。でも、この小説が言いたいことはそういうことではないですよね。
    実は半年前くらいに一度途中で諦めていたので、今回も最後まで読めるか不安だったがちゃんと読めた。

  • 2016年11月23日

  • 高校以来に読み返した。
    やっぱ面白い。

  • おもしろい。
    ところどころ爆笑しました。

  • 1969年。安田講堂事件が起き、東大は入試中止。アポロが月に行き、ビートルズが「アビーロード」を、ローリング・ストーンズは「ホンキー・トンク・ウイメン」をリリースした。ベトナム反戦運動が高まり、基地の町・佐世保で、僕は高校をバリケード封鎖した―。明るく楽しく生きる青春のエネルギーに満ちた日々を描いた永遠の古典。

    この時代の話を読むと羨ましいと思うときがある。
    自分はこの時代を生きていないのでその当時がどんなものなのかを肌で感じ取っているわけでは無いけれど。

    エネルギーに満ち溢れているように見える。
    今ほど便利では無い世の中だけど、沢山の人と繋がっていてそれでいて躍動的な雰囲気がある。
    今の時代にはない雰囲気が自分には羨ましく思うときがある。
    いつの時代も若者は駆け抜ける様に何かに夢中になって気が付くと大人になる。当たり前の事なのだけど。
    素晴らしいなと思う。
    時間をただ摩耗してしまわない様に燃やし続けたいと思える一冊でした。

  • 青春小説のマスターピース。

  • 元気になれます。とにかく、元気でます。映画の方も良い仕上がり。村上龍がモテる理由がわかります。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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