蝉しぐれ (文春文庫 ふ 1-25)

著者 :
  • 文藝春秋
4.13
  • (931)
  • (645)
  • (583)
  • (21)
  • (7)
本棚登録 : 5120
感想 : 656
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167192259

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ※2006.4.8読書開始
     売却済み

  • 初めての藤沢周平作品。
    季節とか、光とか、自然の作るものの表現がとても綺麗なのが印象的でした。
    物語前半はあまり抑揚がなく読むのに時間がかかってしまったけど後半から色々な事が一気に起こりサクサク読み進められました。
    1人の少年の少しだけ非凡な若い頃のお話。民衆の敵を倒したり、1人の力で世の中を変えたり!といった波瀾万丈人生を描いたものではないけど、結果的に世の中(といっても彼の住む地域のみ)を変えるような出来事に巻き込まれ、中心人物ではないけどしっかり活躍する。ゆっくりと確実に成長していく姿が描かれています。所々に散りばめられた初恋の甘酸っぱい感覚も楽しめました。

  • 久し振りに時代小説を読んだ。
    少年時代の淡い恋心は、成人して歳をとっても思い出として残り続けるんだね。
    主人公は最後に思っていた人から、離れなければならない時の心境を聞かされて報われて良かった。
    時代小説でいつも思うのは、虐げられるどうしようもない環境だね。
    主人公が家老の罠に気付き、それに対抗する様は痛快だった。

  • 蝉しぐれ(文春文庫)
    著作者:藤沢周平
    発行者:文藝春秋
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    若き藩主の成長をみずみずしく描いた著作代表さく

  • 最高。青春群像劇的なやつは大好き。爽やか。

  • 文四郎の青春。
    痛み、安楽、怒り、恋心、喜びや虚無、様々な心の機微を通して“助左衛門”となるまでの少年〜青年期を、流れるように紡いでいく。
    その間の妻や子供たちとの生活の子細はない、だからこそ本書は青春時代小説なんだと思う。あくまで文四郎視点のの。
    物語内で常に心を打ってくる日本の原風景、そこに抱く郷愁と共に、最後は文四郎の長い青春の終わりを見届けて、深い余韻を残しつつ本を閉じた。

  • 最初の場面が夏で、文四郎とおふくとの出会いがみずみずしく描かれていて、時代小説とはいえ青春小説のようなさわやかさのある作品で、魅力的な作品です。(yori)

  • 2019.7.20
    これがティーンエイジャーて!
    もうコントの世界でしたわ。
    終わり方が◎

  • 12.7.16 進化論
    ■セミといえば。


     【今日のお勧め本 蝉しぐれ】

      http://amazon.co.jp/o/ASIN/416719225X/2ndstagejp-22/ref=nosim


     ※藤沢周平作品を読んだことがない人には、
      ぜひこれを読んで欲しいもの。個人的にはベストです。

全656件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

藤沢周平の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ZOO
乙一
あさの あつこ
三島由紀夫
金原 ひとみ
宮部みゆき
奥田 英朗
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×