イギリスはおいしい (文春文庫 は 14-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167570026

感想・レビュー・書評

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  • 日経土曜版で紹介されていたため借りてみた。
    イラストが素敵。

  • 2.00 文庫本

  • 1984年から87年にかけてイギリスに滞在していた著者が、当時の体験を振り返りつつ、イギリスの料理事情について語ったエッセイです。

    とかくまずいと評されるイギリスの料理ですが、著者は一方でそうした評価に同調しつつ、他国のひとにはなかなかうかがい知ることのできないイギリスの食文化の深奥について著者がうんちくを傾けています。

    やや気取った文体がユーモラスな雰囲気をかもし出しており、たのしんで読むことができました。

  • 文化が似ていても
    美味くなきゃ

  • イギリスの料理はまずいのが多いけれども、中には結構なものもある、というような雑談

  • 久しぶりにリンボウ先生。
    日本語のリズムがとても良い。
    古き良き時代のイギリスにリンボウ先生の居住まいはぴったりね。

  • 美味しくない。

  • 2016年3月25日、読了。

    筆力が真にあらわれるのは、むしろどこにでもある、平凡なテーマのときである、と知人のライターが言っていた。
    その意味において、イギリスの料理が旨いかどうか、など、ふだん暮らす私たちにとってはどうでもいいことこのうえない。その限りなくどうでもよい話を、一冊おもしろく読ませてみせる、というのは、まさに筆致によるものだろう。端々で描写される料理の味わい、それには旨いものも、不味いものもある、や、イギリスの古式ある豊かな風景、そして彼の地で筆者が出逢った人々の暖かい心づかいが、生き生きと伝わってくる。読みながら、そこに刻まれた風味と歯触りとを、舌のうえで何度、空想しただろうか。そのたび、腔内には未だ知らないイギリスの味わいが満ち、腹は減り、今夜はちょっと洋風の何かでも食べてやろうかという心持ちになるのである。

  • 16.jan.9

    トイアンナさんのブログの、イギリス留学の記事で紹介されていた本。

    タイトルは「おいしい」だけど、おいしい料理の紹介だけではない。
    イギリスで出てくる料理の特徴をイギリス愛あふれる文章で紹介してくれる。

    食べ物には期待できないけど、いつかイギリスにも行ってみたいと思えた。

  • イギリスは料理が美味しくない、とずっと以前言われていた理由は何となく分かる。茹で過ぎでグタグタの備え付けの野菜やら、大味だったりとか。でもそう言われていた時代でも作者のイギリスでの料理への愛情が伝わって来て、読んでいて楽しかった。

    イギリス行きたい。

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著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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