イギリスはおいしい (文春文庫 は 14-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.78
  • (90)
  • (127)
  • (140)
  • (11)
  • (3)
本棚登録 : 1055
感想 : 125
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167570026

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イギリスに行く前に買った

  • 美味しい話の前に、まずい話から…ということですが、なかなかおいしい話が出て来なかった(笑)
    でも、素敵なイギリス人がたくさん出てきた。
    イギリスは良い所だと思った、そういう意味で『おいしい』

    それにしても、ほうれん草を45分煮るのは爆笑レベル。
    私は4分だって茹でない。

    スコン作りにはいつか挑戦してみたいと思います。

  • 日本で作れるクロテッドクリームの代替品の作り方参考にさせてもらってます

  • 20140111116 21:27

    まだ、ちょっとしんどい。
    彼の帰りを待ちながら、寝転がって読んでた。

    イギリスは産業革命により、料理に時間をかけずに合理的であることを、求めた
    とか
    流通がよくなかったので、よく、火を通すことを美徳とした
    とかは聞いたことがあったけど、

    ピューリタン的禁欲主義
    無関心を払うことを行儀良いとする

    という風潮については、なるほどなぁと思いました。

    。。。。お茶はどうなんでしょうか。。。


    私の強み
    私のやりたいこと
    私が得意と思ってることってなんなんだろう。
    料理は好きだけど、読んだエッセイたちは、何に繋がっているんだろぅ。
    怖くなる。

  • イギリスに行ったのは早10年前。初めての海外だった。確かに飯はまずかった(笑)でも雰囲気はとてもよかったんだよなぁ〜…そんな思い出が溢れた1冊。
    文体軽やかで面白く読みやすい。

  • 評価が低い英国料理への苦しい解説が楽しい。
    ご本人もよく料理をされるようで、それを「男の料理」と女性から見下されるのが大変許せないらしい。この辺も苦しい解説調だと読みごこちは良かったのだけれど。

  • ○文学者でもある大学教授の林望氏の著作。
    ○イギリスへの留学経験をもとに、イギリスの「食」についての感想や実態をおもしろく解説。
    ○そもそも、主食と副菜の概念がなかったり、野菜は全部クタクタにゆでたり、塩味がなかったり(又は強すぎたり)など、食に対するカルチャーの違いがとても分かりやすく、興味深く描かれている。
    ○少し古い本であったが、とてもおもしろかった。

  • 紳士的で気品のある、ともすればとっつきにくい印象すらあるイギリスのイメージは、その国で食卓に並ぶ料理とは、およそ似つかわしくない。

    はっきり言って、イギリスの料理は美味しくないし、端的に言えば、イギリスの料理はまずいのだ。

    しかし、著者が問題にしているのは、料理が美味しいかどうかとか、料理がまずい理由とかではなくて、そうした料理に囲まれて暮らす人々は、どんな生活をしているのか、ということなのだ。

    飾らない料理に囲まれた、パッとしない食卓には、暖かい燭台の光と、静かな木のテーブルの上で、ゆっくりと時間を過ごすことのできる空気がある。

    彼ら彼女らが、料理の出来不出来に関わらない理由は、土地にあるのか歴史にあるのか、それらによって培われた人々の性質にあるのか、著者は答えを出していない。

    しかし、日本に失われた食卓の風景を、日本で見られなくなった人々のコミュニケーションのあり方をこそ、明らかに憧憬しているのには違いない。

    「男たちは、私に気づくと一様にオヤッという表情をし(多分日本人など、こんなところで見たことはないのであろう)、それから、ニコッと笑ってウインクを投げてよこしたりするのだった。けれども、もちろん私に話しかけるでもなく、自分たちだけかたまって、分かりにくい方言を大声ではなし、高らかな音をたててオナラなどをしつつ、傍若無人にラガーを飲んでいる。そういう様子はおなじ労働者階級とは言いながら、ロンドンの剣呑なコックニーパブとは違い、いっそ天気晴朗で気持ちが良いのだった。」(P.198)

  • イギリスは食べ物が美味しくないと言われるけど、どこでもそれなりの個性ある食べ物があるもんなんだよね^_^

  • イギリスの伝統ある食事と筆者の感想が面白おかしく描かれている。料理が旨いかマズイかの話や、食事に対する態度についての話が印象的だった。見習うところもありそうだ。

全125件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林望の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×