水の眠り 灰の夢 (文春文庫 き 19-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167602024

感想・レビュー・書評

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  • ■桐野夏生 「水の眠り灰の夢」
    昭和38年9月。東京オリンピック前夜の東京。連続爆弾魔・草加次郎事件を取材する週刊誌記者・村野が追いつめた真実とは。探偵村野ミロの父、村野善三の若き”トップ屋”時代を描いたハードボイルド番外編。(文春文庫あとがきより)

  • ハードボイルド推理小説。
    高村薫より読みやすかった。
    先が気になって寝不足のうえ夢にまで出てきた。
    こんなに楽しませてくれて感謝。

  • 2011/6/30読了

  • 村野ミロの親父の話。
    全体の中ではサブストーリーだが、独立したストーリーとして成立している。

  • なかなか面白かった。

  • 週刊誌記者の村野。移動中に世間を騒がしていた草加次郎事件に偶然巻き込まれる。その事件を調べる間に別の女子高生殺人事件の容疑者となってしまう。
    ストーリーはいまひとつだったかなぁ

  • 昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、一人の女子高生の殺人事件の容疑者に。東京オリンピック前夜の高度成長期を駆け抜ける激動の東京を舞台に、村野の執念が追いつめたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描く傑作ミステリー

  • 村善、いいやつだな。
    絨毯バーの深海魚に行きたい。

  • これ知らないで読んでてびっくりしたんですけど。
    今までシリーズで読んでた村野ミロの父、村野善三が主人公だったんですよ。
    初版が1998年だから、もうずいぶん前からスタートしてたシリーズってことだったんですねー。
    ミロの母親との出会いとか、「ああ、そういうことだったのか。」みたいなことが書かれてて、知らずに読み始めたとはいえ、いやー、面白かったです。

    桐野作品って、鬼マネが好きなのはハードボイルド系なほうですけど、最初に注目したのは、『OUT』でした。
    普通の主婦達が起こした事件ってことで。
    田中美佐子で映画化かドラマ化されてるのを見て、いやー、おもしれー!ってね。
    ちゃんと本を読んだのは、実は最近です。

    女性っぽくないんですよね。
    書いてるのも男社会だったりするし。
    暗くて、重い。
    そんな感じが気に入っております。

    これはミロシリーズに出てきてたクールな善三とはちょっと違って、まだ若くて熱い善三だったりします。
    「ああ、お父さんも若いときがあったんだねー。」
    と、ちょっとほっとしたりして。(笑)

  • ミロパパ、村善の若かりし頃。
    なんだろ?「この次どうなるんだろ?」的なハラハラ感がまったくなかった。なぜなのかはさっぱり分からず。

    桐野先生の作品にある、あらゆる意味での「エグさ」が全然ないせいか?
    なんというか、フツーのミステリーでした。

    ミロと関わっているパパのほうが好きかも……

    昭和、高度成長時代の雰囲気は好き。
    「変わった」ことを「失った」と感じてしまう。
    しみじみ、私もそれなりに歳取ったなあ。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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