- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167602024
感想・レビュー・書評
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劇中に漂う空気感は楽しめるのだが、、
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ミロの父親、村野の若かりし頃の話。東京オリンピック開催直前の東京という舞台設定。個人的に村野さんのファンなので、ミステリー要素には不満がありますが面白かったです。
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著者である桐野夏生が生み出した名キャラクター村野ミロの父親である村野善三が活躍するハードボイルド・ミステリー。舞台は東京オリンピックを間近に控えた東京。週刊誌記者である村野は、連続爆弾魔事件と女子高生の殺人事件を追いかける。そして、人間の欲望うずまく真相にたどり着く…。
男が主人公だからか、いつもの桐野作品にみられるような陰湿な感じはあんまりない。でも、決して乾いたハードボイルドじゃない。人間の心の機微を丁寧に描いた、しっとりとしたハードボイルドだった。
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「グロテスク」「OUT」に続いて三冊目の桐野夏生かな?グロかったり気持ちの悪い描写はなく読みやすい作品ではあるけど・・時代背景や周辺知識が無さすぎて登場人物にも感情移入できないまま最後まで読み終えてしまった。週刊誌創刊期、トップ屋、梶山季之、アイビーファッション、石津謙介、銀座の道路、高度経済成長期。他作品にも出てくる登場人物もいるんだけど、その本も読んだことないし・・何だか残念な読後感。
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芸能ネタやスキャンダルではない、
汚職や社会の巨悪を暴くが、トップ屋の矜持。
それを踏みにじられたがゆえの熱さが主人公の熱。
ところがその一番のトップ屋の矜持に反応できなかったので、
まったく入り込めなかった。
文豪の息子がちやほやされるとか、
薬をやらせて死んだ事件を総会屋(?)にもみ消させるとか、
なんか。。古い?
あたしにはダメだった〜。 -
女性は生々しくかわいそうなくらい痛めつけられているが、男性の方は格好良さが先にたって書かれているような。
オチも用意されている風でいまひとつ。
逆隔世の感で時代背景に共感できないせいか。 -
OUT、柔らかな頬など対策と比較するとかなり見劣りする