輪違屋糸里 下 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167646073

感想・レビュー・書評

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  • 後半の沖田の一人称がとてもよい。
    がらっと雰囲気が変わる。殺伐とする。
    「この体はすでに人ではなく、闇に放たれた一振りの刀になっているというのに」

  • 女であることって、なんてせつないんだろう。

    この作品で、芹沢鴨に対する見方が変わった。
    っていうか、新撰組全体に対する見方と言った方が正しいかな。

    いろいろなすれ違いや、それぞれの思惑が、なんか妙にリアルに描かれててドキドキした。
    今度京都に行った時は、島原の角屋さんのお二階にも上がらせてもらおう。

  • いい作品だとは思うけれど、
    なんか釈然としないなぁ〜。哀し過ぎる・・・

    2008 11/23読了

  • もっと糸里がメインの話だと思ってたのだけど、そうでもなかった
    でもそれが嫌だったわけでもなく、とても良かった
    下のがやっぱりおもしろかった

  • 強いことに悲しさを感じた。
    人として扱われることの基準がよくわからなくなった。

  • ことの顚末を聞きながら、近藤勇は汗の乾かぬ稽古着の腕を組んで、じっと目を瞑っている。

  • 女性の視点から見た新撰組のお話。
    上戸彩主演でドラマ化したやつです

    ただの乱暴者の悪役として描かれがちな局長芹沢鴨やけど
    これ読んで見方変わった(・∀・)

    当たり前の感覚が当たり前じゃなく、むしろ淘汰されてくよーな乱世にあって、あらゆる理不尽に一人立ち向かった糸里はかっこよかった


    女性目線やから感情移入しやすかったし……

    大好きな人をそんなん……いややー(´;ω;`)うわー

    って感じで
    とりあえず下巻のラストは電車ん中で読まない方がいいです。

  • 史実と創作の絡め方が面白いところ。

  • なかなかに面白かったです。最後の最後、芹沢暗殺のクライマックスを、それまでほとんど登場してこなかった総司に語らせるなんで、演出がにくい。しかし芹沢をここまで性善説に基づいて書かれた作品も少なかろう。単純ではあるが今度京都に帰ったときに角屋と輪違屋を観に行ってみよう。

  • 2008/06/12読破。
    一人の人が生きるうえで、成し遂げなければならない信念があるはずだ。
    本作に出てくる人々にも、皆ある。
    そこには時代の流れにもまれてしまいそうになりながらも、必ずや存在するソレを守ろうとする姿があった。
    私にもあるのだろうか、その信念は。
    見つかりそうにない今、改めて知りたいと思った。
    たとえそれが、己を苦しめるだけのものだったとしても。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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