- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167679538
感想・レビュー・書評
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日本人の父親を持つ元KGB活動家が、ソ連崩壊後の貧困生活の果て、元上司だが、今やマフィア親分からの依頼で、やむなく殺し屋への道へ入ってしまう。しかしそこで彼本来の生き甲斐を見出していく物語。<BR>
今野さんの著書は100冊以上読みましたが、本作品は新境地というか、やっと普通のアクション小説になったという感です。<BR>
これまでは、悪人が存在しない、存在していても物語の早い段階で殺されていたりするだけで、とことん悪人はいない。悪人のように見えても、ちゃんと事情があったり、最後には人間味を出してくれたりしていたのですが、本作品ではヒーローが悪人を最初から最後までボコボコにやっつけてくれます。馬鹿は死ななきゃ治らないの世界です。もちろん180度転向というわけではなく、本書でも「不遇な育ち方をした若者に情けをかけてしまう」優しい殺し屋像など、これまでの踏襲パターンもしっかり残しております。<BR>
解説によれば、シリーズ化される予定もあるとの事。次回作が楽しみです。あと、今回登場したヒロインの行く末も。
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2005/11/2詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。
舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリーは全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。
2000年ころが舞台となっているが、日本とロシア、日本と外国の「不況」についての感覚の違いは印象に残った。
主役三人の登場人物については、誰が主役でもおかしくない魅力を持っていた。
この後の作品での活躍も期待しつつ2作目を読みたい。 -
暗殺する側、される側、そして暗殺者を追う公安の三者の視点で話が進みます
テンポよく展開するので、すぐに引き込まれます
ロシアのスパイとは、日本の公安とは、色々興味深く勉強させていただきました -
既読本。記録のため登録
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前半は、早く組長を殺せばいいのに。伸ばすナーと思いました。 最後の展開は、面白く一気に読み切りました。
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面白いです❣
一気読みでした。
ヴィクトルの次話が楽しみです〜 -
ヴィクトル、倉島、兵藤、みんなに入れ込んでしまい困った。3人にとって良い結末があるのかなと。その点ではまずまず。
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スリルが感じられる作品でした。