曙光の街 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.59
  • (34)
  • (86)
  • (108)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 711
感想 : 72
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679538

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本人の父親を持つ元KGB活動家が、ソ連崩壊後の貧困生活の果て、元上司だが、今やマフィア親分からの依頼で、やむなく殺し屋への道へ入ってしまう。しかしそこで彼本来の生き甲斐を見出していく物語。<BR>

    今野さんの著書は100冊以上読みましたが、本作品は新境地というか、やっと普通のアクション小説になったという感です。<BR>
    これまでは、悪人が存在しない、存在していても物語の早い段階で殺されていたりするだけで、とことん悪人はいない。悪人のように見えても、ちゃんと事情があったり、最後には人間味を出してくれたりしていたのですが、本作品ではヒーローが悪人を最初から最後までボコボコにやっつけてくれます。馬鹿は死ななきゃ治らないの世界です。もちろん180度転向というわけではなく、本書でも「不遇な育ち方をした若者に情けをかけてしまう」優しい殺し屋像など、これまでの踏襲パターンもしっかり残しております。<BR>
    解説によれば、シリーズ化される予定もあるとの事。次回作が楽しみです。あと、今回登場したヒロインの行く末も。
    <BR>
    2005/11/2

  • 隠蔽捜査シリーズが大好きで、初めてこの倉島警部補シリーズを読んだ。こちらは公安が舞台ということで、隠蔽捜査とは全く違った警視庁の姿を教えていただいた。
    舞台が変わっても今野敏さんの小気味よいストーリーは全く変わらず、この小説も他の小説同様、一気に読み進めた。
    2000年ころが舞台となっているが、日本とロシア、日本と外国の「不況」についての感覚の違いは印象に残った。
    主役三人の登場人物については、誰が主役でもおかしくない魅力を持っていた。
    この後の作品での活躍も期待しつつ2作目を読みたい。

  • 暗殺する側、される側、そして暗殺者を追う公安の三者の視点で話が進みます
    テンポよく展開するので、すぐに引き込まれます
    ロシアのスパイとは、日本の公安とは、色々興味深く勉強させていただきました

  • 既読本。記録のため登録

  • 前半は、早く組長を殺せばいいのに。伸ばすナーと思いました。 最後の展開は、面白く一気に読み切りました。

  • 面白いです❣
    一気読みでした。
    ヴィクトルの次話が楽しみです〜

  • ヴィクトル、倉島、兵藤、みんなに入れ込んでしまい困った。3人にとって良い結末があるのかなと。その点ではまずまず。

  • スリルが感じられる作品でした。

全72件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

今野敏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×