ありふれた風景画 (文春文庫 あ 43-3)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167722036

感想・レビュー・書評

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  • 「恐れが皆無かと言えば嘘になるけれど、大多数の人たちとは異質であることを恐れ口をつぐむより、本気の恋を誇りたい。」

    この一文に、本気の思いへの尊重や重たさを感じた。


    ありふれているからこそ、本気の思いが際立ち、大事に思う。

  • あさのあつこさんらしいといえばらしいのかな。
    マニキュアのあたりの話が好きです。
    最後の、かっちりとしないフェードアウトみたいな終わり方も素敵でした。

  • 友情と恋愛の境って何だろう。
    互いがなくてはならない存在。
    ふたりが最後、一緒にいられることを純粋に喜んでしまった。
    あさのあつこの文体は苦手ではあったが、心理描写がすごく上手な人だと思った。

  • すごく刺激的な本だった。
    世界の広さを感じた。

  • 凛とした少女と、知り合いにカラスがいる少女の、まっすぐに見つめ合った友情以上の話。
    こういう少女ふたりも悪くない。

  • 瑠璃と周子の関係がすごっく素敵!
    『同性愛』ってことを強く意識させない感じ。
    なんか、『人』が『人』をすきになる、それだけ、
    みたいな。
    うーん、うまく言えんww

    あさのあつこさんの文章は良い意味で考えさせられる文章だなーって思います。
    出てくる文章が名言ばっかりだ!

  • 2009読みたい本

  • 2009年4月21日購入。
    2010年5月17日読了。

  • 人の、ごまかしたくないまっすぐさを書かせるとうまい、というイメージがある。人、特に十代の少年少女の。
    「バッテリー」にしてもそうだったけど、少年期を大人が簡易に思い浮かべる「青春」に変換されたくない、囚われたくない、感じ。いわゆる青春というものに自分たちをあてはめないでくれ、って聞こえる。「ありふれた風景画」も芯の強い少女の話だった。

    型にはめられたくない、縛り付けられたくない、絡まりたくない、もたれあいたくない。
    思春期独特の潔癖というか、本当は誰だってそうなんだけど年をとるにつれてふえるしがらみを厭う。

    あさのあつこはそういう、潔癖と紙一重な美しさを追いかけたいのかな。凛とした立ち姿を思い浮かべる主人公が多い気がする。

    「ガールズ・ブルー」も読んだけど、この、ぎりぎり感というか。同性間の感情のやり取りが結構癖になる。
    ガールズラブって言うと語弊があるのかもしれないけど、それに近いのかな。ジャンル分けがよくわからないから何とも言えない。


    しかし瑠璃と周子の初対面は衝撃的で、あのシーンだけで続きが気になる!って思えた。あさのあつこは出てくる人物が魅力的なのも嬉しい。この本は苦痛なくさくさく読める。

  • 2009.6.

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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