イニシエーション・ラブ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167732011

感想・レビュー・書評

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  • 最後のどんでん返しが見どころの作品だけど、出し方がさりげなさ過ぎて読み終わったあとも「ん?あ?どいうこと?」って状態だった。解説を読んで、要所要所を読み返してようやく納得がいった次第。ま、たしかに読んでて違和感があったんだけどねー。伏線がとても自然なので、気づかんかった。
    でも、これ前知識なしで読んじゃうと、しかけに気づかず単なる恋愛小説と思っちゃいそう。とくに、前半の展開は正直退屈で、最後まで読むという使命感だけでページを進めてた感じ。

  • 本当に2回読んでしまった

    2回目の伏線探しが楽しかった!
    もしかして、これって、、?と
    結びつけるほど、人間の怖さを感じる
    上手く作られてる小説!

    カセットテープみたいに章が構成されてて
    オシャレだな

    読み進めていた自分が恥ずかしい

    違和感所々あったのにー!
    毎日少しずつ読むよりも、一気に読んだ方が
    トリックに気づきやすいかも?

    一番怖いのは、話に違和感がありつつも、
    それに気づかず飲み込んで
    消化してしまう
    (鈴木を作り上げてしまう)
    自分かもしれない。
    そういう意味ではゾッとする

    ただ、ラブシーンはもういいですので3つ

  • 物事に懐かしさを感じながら読む事ができました、読書中の懐かしさを楽しむだけでなく、読書後には振り返りをする事で二度三度と楽しめる作品でした。

  • あ、騙された!を楽しむ作品。それ以上でもそれ以下でもない。途中、うーーん、と思っても最後まで読了してみて頂ければと思います。



  • 2度読みたくなる

    で話題になったが

    1回読むだけでも
    相当辛かった
    (面白くなくて)

    ラスト
    2行でどんでん返し

    と言われても
    そこにたどり着くのに
    もう遠い遠い
    短い小説なのに
    長い長い

    とても
    2回読む気には
    なれないよ

  • 書店で見かけた時、帯やポップで、あなたは2度読むことになる、といったようなことが描かれていて期待しすぎてしまったのがいけなかったのか、最後のページで確かに驚きはしたものの、読み返したくなるほどの面白さは感じられなかったかなあと思います。

    また、途中までは割と本当に“普通”という言葉がぴったりな、ありきたりな話の流れで少し飽きがきてしまうかも。

    ここまで少し辛口で書いてしまいましたが、文章自体はは読みやすいですし、好きです。

    登場人物の人間臭さや欲深さもなんだかリアルです。

    作者さんの違う作品を読む機会があれば是非読みたいです。

  • 叙述の金字塔のような評価をうっすら知っていたので、なるべくスカッと騙されようと、ただの恋愛小説だと自分に言い聞かせて素直に読んでみた。
    でも、これは疑って読んでも分からなかっただろうな。途中おかしいなと思う部分はあったものの、それを真相と結びつけることは私の頭では無理でした。
    「最後の2行」に衝撃があることは耳に入っていましたが、私の場合はすぐに理解できず、読み返したりして緻密極まりない伏線を確認してからジワジワと感心した感じ。
    細かすぎるとも思える伏線には、作者の遊び心も感じました。

  • うーん、いまいち!

    「必ず二回読みたくなる」傑作ミステリー
    とか
    「最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する」
    とか煽られていて、どんなすごいものかと期待度マックスで読み進めました。
    途中違和感ありながらも、その最後の2行で
    「へ?よくわからん」
    ぐぐってWebで解説読んで
    「あ、そういうことね」
    となり、
    「だから何?」
    ってな感じです。
    普通は「やられた!!!そうだったのかぁ」ってなるんだけどなぁ

    結局は叙述トリック(仕掛け)を使った恋愛ストーリ!
    その叙述トリックを理解するために2回読みが必要ということで、ぐぐって解説してもらえば、2回読みの必要はありません(笑)
    もっと言えば、その叙述トリックのためだけに描かれた恋愛小説で、その恋愛小説の中身も陳腐な感じで、わくわくもドキドキもなく、人物描写が深まるとか、ヒューマンドラマに涙するとか、そういった2回読みたくなるような面白みがあるわけではありませんでした。

    なので、わざわざその仕掛けを確認する、事実確認するために読み返すのもなんだかなぁって感じです。

    叙述トリックでものの見事にだまされて、とてもスッキリって言う小説はたくさんあります。
    本書は、そのトリックがすべてで、正直中身がない(ばっさり)
    ちょっと残念

    しかしこれ、どうやって映像化したんだろ。
    そっちのほうが興味津々(笑)

  • 読む人・性別によって、懐かしいとか絶対許せないとか感想が分かれる青春恋愛小説と思いきや!最後の2文で今までが全て騙されました。
    イニシエーション=通過儀礼て書いてる所などどんでん返しされた側からしたらやられた感がありました。

    可哀想で終わる小説ではなかったので個人的には、こういうどんでん返しで良かったと思える作品でした。

  • ええええ?どういうこと??最後の二行で一気に展開が変わる。映画の予告でみんなが騙されるとか全てがひっくり返るとか言ってたけどこういうことだったのか。これはぜひ映画も観てみたいな。ナイスミスリード(笑)私は騙されたいから頭混乱するけど、これで良かった。

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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