- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167812256
感想・レビュー・書評
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サイトー氏より借りて読了。2013年海外ランキング候補。
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今一番心待ちにしているシリーズのひとつ。今回は登場人物がかなり入り組んでたけど... 面白かった。早く次が読みたい。
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評判がよかったので、どれどれと読んでみました。シリーズの5作目であることをを承知した上で、あえて本作から。結論、悪くない。
主人公と、相棒ハリーのコンビが、なかなか好感度高し。もっとハードボイルドな作風かと思いきや、ユーモアもあり、綿密さもあり。どんでん返しをディーヴァーと比較されていたけど、全くテイストが違いますな。ディーヴァーはとても映像的だけど、カーリィのはもっと本格寄り。うん、悪くない。
問題児の兄ちゃんとの絡みも面白そうなので、評価低いけど、次は百番目の男を読んでみようと思います。 -
カーソンライダーシリーズ 第5弾。
そうか今回はヒロインがいないのか、と安心して読めた回である。そして一番最初と最後で物事の見え方が変わったかもしれない。
しかしながら、中盤のカーソンの暴走っぷりに……若干ついていけないところがあり、(構成上仕方ないんだけどね)、それでも終盤失うものがないのはうーん……と思う。みんな、優しすぎやしないかい? -
巷の評価も高いので期待して読んでみたが、期待が大きすぎたようだ。前作で家族の問題に一応の決着がついたカーソンの、新たなるシリーズということになるのだろうが、無駄に混乱してる割には薄味なような気がして、イマイチ入りこめなかった。
ぞくぞくするサイコっぽさがない。キャラはサイコだが、展開に反映されないので肩透かしの印象が強い。謎解きも特に響くモノはなかったような。終盤の展開に背筋は伸びるものの、意外性のスタイルがそんなに意外でもなくない? 伏線の効果もあまり実感できず、私の読み方が悪かったのかなあと反省しつつ読了した感じ。
人種問題の扱い方にはハッとさせられた。着眼点というか、切り口の鋭さは鈍ってないのになあ。今までのピリピリした緊張感からシフトチェンジしつつあるんだと思って読んだ方がいいのかな。正直よくわからない。その判断は次作まで持ち越そう。 -
シリーズ第5弾。
異常犯罪担当部署の二人を描いたシリーズですが、今作は事件が次々と起きて動きが多く、異常犯罪の色は薄かったです。
しかしこれまででは一番「カーソン&ハリー」のコンビ物らしかったかも。
漂流するボートから発見され、なぜか狙われる赤ん坊。銛で腹を刺された男の死体。極右の説教師の変死。
様々な事件が同時進行ですすんでいき登場人物も多い。犯人は誰か、というよりも何故事件が起こったかに焦点が絞られ、これらの事件が繋がっていく様や人々の本性が明かされる終盤は気持ちがいいです。
しかし、このシリーズはこれまで個人個人の深層に潜るような物語だったので、人種差別主義のテーマに関わる人類の壮大なあれこれは余計だとも思いました。
新しい友人とのラストは爽やかで良かったですが。
前作の「ブラッド・ブラザー」で兄、ジェレミーの件は一段落ついたので今回ジェレミーは不在ですが、あとがきにもある通り出番がないというのではなく本当にいないのでちょっと寂しい。
ジェレミーの強烈な存在感の前では霞んでいた主人公。良くも悪くも毎回兄に大きな影響を受けていたカーソンが、兄不在の今、ちゃんと主人公として活躍できるのか不安でしたが、いつもより(ある理由で)はっちゃけていてとても楽しかった。似合わず体に気を使っている姿もなんだか笑えました。特に無謀にも弾丸飛び交う中で反撃にでたカーソンの姿はかっこよかったです。
いつもの退屈な恋愛模様があまりなかったのも個人的には良い点。
Google mapやらYouTubeやらを駆使していたのも興味深かったです。 -
カーソン・ライダーシリーズ5作目。今回はジェレミーお兄ちゃんはまったく出てきませんでした。
代わりという訳ではないのでしょうが、カーソンが病んでます。
母とも姉ともいえるような愛情を示してくれたクレアとも、
前作で折角良い感じになったと思ったのに、
結局は友人として落ち着いたらしい・・・。
カーソンは36歳になったようですが、
まだ不安定なままでした。
冒頭で潜伏中の一組のカップルと赤ん坊が襲撃されます。
赤ん坊は独りボートに隠されて運河へ。
その後、潮に流されているところをたまたまカーソンが見つけます。
片や超有名なキリスト教説教師の事故死(?)が起こり、
カーソンとハリーのコンビが担当することになります。
人種差別の問題が絡んできたり、
入院中の赤ん坊が再び襲撃されたりと、
何がどうなっているのかヤヤコシイことになります。
更にややこしくしているのがマティアス博士。
冒頭で襲撃されたカップルの関係者ということは分かるのですが、
ちょくちょく挿入されるこの人物の行動がミステリアスで、
終盤で真相が分かるまで混乱させられました。
いろいろな要素が盛り込まれていて、
結局最後まで予想外でした。
成程、そういうドンデン返しでしたか・・・。 -
気持がちいい。
沢山の死体、銃撃戦、白人優越主義者など、パズルの部品は色々見せてくれるが全体像はいっこうに見えてこない。
それが最後に一気に全てのパズルを当てはめてくれる。
気持ちがいい。
1~2行の小さな部品まで見逃さず、種明かしされるので油断もできない。
この本は、犬、猫などの保護活動をしている人たちに読んで欲しい(理由はネタバレになるので書かない) -
カーソン・ライダーとハリー・ノーチラスの二人の刑事が活躍するシリーズ第五弾。明らかに前作の『ブラッド・ブラザー』よりレベルダウン。あれっ、こんなに軽い内容のシリーズだったっけ、と驚くような作品。少なくとも主人公の軽いノリに反してストーリーはしっかりしていたはずなのだが。帯には、ディーヴァーを凌ぐドンデン返し…とか書いてあるけど。
『百番目の男』から始まったこのシリーズは、なかなかの水準だと毎回、期待していたのだが、シリーズ最低の出来だった。