- Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167839017
感想・レビュー・書評
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上下巻通しての感想。
圧倒的な悪意が蓮実の行動を通して迫ってくる。
後半のほとんどを占める殺戮シーンは、息が詰まるほど気味が悪かった。
極端に臆病で他への恐怖心が大きい者。
悪に骨の髄まで染まり、悪を理解しているからこそ吸い寄せられる者。
蓮実が他人のために犯したたったひとつの殺人。それは憂実のためだった。
残りの殺人はもっと簡単な理由。
うるさい烏を排除するように、邪魔な人間を排除していく。
逮捕されることをあまり意識していない蓮見の行動が怖い。
特別に偽装工作もしないし、一応の考えてはいるようだけれどその場しのぎのような。
衝撃的な題材と展開。
その強烈さが良作と勘違いされてる部分が無きにしも非ず・・・と感じた。
貴志さんの作品だし、はずれのない作家さんだと思っているので満足はしている。
もう一歩・・・期待度が高いだけにそう思ってしまうのかもしれないけれど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近の著者の本は深みがなくなった
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怖いけど気持ちよかった。
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知能の高いサイコパスというわりに短絡的であり、詰めが甘く、性欲に忠実。
蓮見の設定が、結果ありきなのが残念。 -
サイコパス視点が新鮮だが臨場感にあふれていて入り込んだ 貴志祐介の本を初めて読んだが、新しい領域を開拓した感がある 読書人生で読んでおきたいなという一冊
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少し前に流行った作品だと思い出し購入ました。
ご都合主義的な展開が多い気がしますが、下巻も併せて読んでいきます。 -
上巻では完璧な人間を演じるハスミンが描かれているが、小出しに犯罪を散りばめている。ここまででも十分に怖さが感じられているが、何の前情報も無しに読んだので上巻の締めで「はい、こっからめっちゃヤバいことしまーす!」に若干引きながら下巻へと移った。