悪の教典 上 (文春文庫 き 35-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167839017

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだのは、父からの勧めで10年前の発売当初。当時高校生だったわたし。当時は完全に高校生に感情移入したため、恐怖感がかなり大きかった。(すごく面白かった上での)
    いま社会人になり、文庫本を買い直して再読。はすみんめっちゃ好き!!!ってなった。こんなにも印象変わるんだなぁ〜私も成長してるってこと?かな?
    はすみんは、自分の生きやすい世界を創り上げたい、誰よりも誰よりも『生』に執着する人だな、とおもった。誰にもバレないように、警察に捕まらないよう隠蔽は徹底するから、自分の生きやすい世界を生きたい人なんだとおもった。なんか人間味がすごくてすごくすごく好き。(していることを肯定している訳ではない)


  • 一癖も二癖もある私立の学園生活で、甘いルックスと爽やかな弁舌で、絶大な人気を誇る蓮見。しかし蓮見は自らの思うがままの王国を作りたい、共感性の欠如したサイコパスだった。

    問題のある生徒たち、すぐに難癖をつけてくる親、とても教育者とは思えない教師たち──。次々と起こっていく問題を蓮見がどう解決するのか、どう支配力を高めていくのかが気になってしょうがなくなり、どんどん読み進めてしまう。

    勘のいい生徒や、癖のある教師との駆け引きがどうなっていくかが楽しみだし、上下巻で長くても、むしろ読み応えが増す感じがしてとても面白い作品。

  • 文句なしに面白くて夢中で読んだ。グロいけど。そして、無意識に、気付いたらはすみんを応援している自分がいた。不思議。

  • 映画は観たんですが、急にふと小説を読みたくなったので手にとりました。
    ページ数はとても多いですが、読んでみると
    意外とスラスラ読み切れました。


    上巻では、頼りになって生徒からの人気者から、
    だんだんと本性を現していく。
    下巻では、もう完全に殺戮者でしたね。笑

    蓮実の設定が面白かったです。
    表は熱血で生徒想いな良き好青年、
    裏では数々の殺人をしてきたサイコキラー
    そして共感性に欠けているサイコパス。
    それに個人的に圭介、怜香、雄一郎も面白いと。

    下巻の
    「死体を隠すなら死体の中に」といえ発想、
    生徒があっけなく殺されていく様は
    読んでいた鳥肌がたちました。
    そして思わず顔をしかめちゃいました。笑

    それと続きがあるような終わり方気になりました。
    これからどうなるでしょうね。

  • なぜか無性に人がたくさん殺される本が読みたくて、読みはじめました。残酷さを求めていたのですが、残酷さは感じずライトにさらっとよめました。特に上巻は大量虐殺前なので、明るく楽しい雰囲気で読みすすめることができると思います。

  • 初めは普通の優しい教師だと思っていたが、徐々に本性をあらわした。しかし、もっと過激なサイコパスだと予想していたので思ったほどではなかった。物語がどのように展開するのかが気になり、早く下巻が読みたい。

  • 小説読んだ後に映画観たらものたりなかった
    ハスミンの思考がよく分かる小説の方がサイコパス感満載で良い

  • ★★★★
    今月4冊目。
    今更読んでみたが、ヤバいサイコパスだ。
    これは面白い。下巻が楽しみ

  • 映画を観てからこっちを読んだんだけど、やっぱり原作の方が内容濃くて面白かったです

  • すごく読みやすい文体と面白いストーリーで、主人公がサイコパスの殺人鬼であるのにも関わらず嫌な感じが全くない。
    特に蓮見とその両親の過去が衝撃的で面白かった。
    下巻が楽しみ。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    とびきり有能な教師がサイコパスだったとしたら、その凶行は誰が止められるのか?

    晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAから信頼され彼らを虜にしていた。そんな〝どこから見ても良い教師〟は、実は邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。少年期、両親から始まり、周囲の人間をたいした理由もなく次々と殺害してきたサイコパス。美形の女生徒をひそかに情婦とし、同僚の弱みを握って脅迫し、〝モリタート〟の口笛を吹きながら、放火に殺人にと犯行を重ねてゆく。

    社会から隔絶され、性善説に基づくシステムである学校に、サイコパスが紛れこんだとき――。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作長編。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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