烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫) (文春文庫 あ 65-1)
- 文藝春秋 (2014年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167901189
感想・レビュー・書評
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レビューを読んで覚悟しながら読んだが、それでも騙された感満載。後味は悪いが面白い話。
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こんなに若い人が殆ど初めて書いたとはびっくり!な精緻な世界観が作られていると思う。まぁ所どころ細かい突っ込みどころはあるにせよ、最後のあまりなどんでん返しに心奪われてしまった。ここにも細かい違和感が無いとは言えないが、大変楽しめた。
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一度目は恋愛ものとして楽しんで、二度目は推理ものとして楽しめる。けれど、恋愛を求めて読むのものではないかな。
世界観は非常に細かく作り込まれていて、風景描写も目に浮かべられるぐらい書かれている。ファンタジーと言ってもふわふわしたものではなく、現実的な部類に入るだろうなあ。けれど読みにくいわけではなく、いつの間にか引き込まれるような文体だからさくさくと読み進められる。
ただ勿体ないのは、話の急展開と人の危ない部分の書き方。もう少し、丁寧にじっくりと書いてくれたなら言うことはなかったのだけれど。そこは今後に期待。
一度読み出したら最後まで一気に読みたくなるので、家でゆっくりと、がっつりと読んでほしい。
続編は近々読むつもりだったりする。 -
最後の数ページで話が変わる。
生のままで欲しいものを取り、自分は清く悪いこと目に入らないのは、確かに嫌われる性状だけれど…
あしびのキャラ立てが浜木綿の引き立てにならず、ただ今まで無垢と語られていたものが自身の欲に忠実なだけの善意の悪人に豹変する気持ち悪さが立ってしまって、終章で薄める努力はしているが釣り合いが戻らないのが残念だ。
あとはファンタジィ的に調度や風景はもう少し絵が浮かぶ具体さがほしかった。 -
少女漫画みたいだと気楽に楽しんでいたら、ところどころ出てくる狂気にガクブル。
2021年1月再読
第二シーズン一巻「楽園の烏」を読んでから再読。
4年前?に読んだときとはまた違った味わい。親世代たちしっかりして!と思った。特に金烏!
あーでもやっぱりこうやって世界を作り上げてる物語を読めるのって幸せ。次巻以降も読むの楽しみだな。 -
松本清張賞最年少受賞作品。
本作は2部構成である。
1部ではファンタジーと古典が融合したようなきらびやかな世界観を展開。
2部では一転、ドロドロの愛憎入り交じるサスペンス。
登場人物に余り人間味を感じなかったが、ストーリー構成がよく練られていて楽しめた。 -
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確かにライトノベルに近い読後感。悪い意味ではなく、ファンタジー調の世界観に存分に浸れる、という意味で。
昔、かなりハマったジャパネスクを思い出すなぁ…。
予想を裏切られる前までは、そんなイメージで★4.5くらい。
悪い結末ではないし、続刊も購入ましたが、最後は『あ、そっちか!』という感想。解説にある通り、最後まで純粋なファンタジーを期待すると確かに予想を裏切られるけど、その期待さえなければ物語としてとても面白いです。 -
日本のファンタジーでは久々に面白かった。今回は四家から誰が入内できるかがメインストーリーだったが、世界観やキャラクターが立っていて、歴史観もありそうなので今後の広がりに期待します。