銀翼のイカロス (文春文庫 い 64-8)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909178

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読む半沢直樹シリーズ。
    相変わらず、かっこよすぎる~(*^-^*)
    相手が巨大組織であろうと大物政治家であろうと、理不尽な圧力には一切屈することなく信念を貫く姿勢は、いつ読んでもスカッとする。
    今回は半沢個人を攻撃し陥れようとする悪者は特に登場しない分安心して読めたが、私利私欲に駆られ、自身の立場を忘れてなりふり構わない輩、臭いものに蓋をしようとする輩はいつの時代にも変わらず存在するものだ。混沌とした不安定な現在の世の中、将来が読めず不安ばかりが募るが、この本が心の活性剤となり、頑張って生きていこうと思わせてくれているのは確かだ。
    とにかく今は、ドラマ化が楽しみです。

  • 半沢直樹シリーズ4作目。
    実は他のやつ見てないんだけど、ドラマを見ていたので楽しめました。
    他のやつ読んでないのですが、半沢直樹の肝の座り方がすごいです。
    出世とか自分の利益とかを考えるのをやめて、自分がやるべきことをやろうとする姿が素晴らしすぎる。
    他のやつ読んでないけど、想像ですけど、彼は最初は違ったんじゃないかなあ?元々能力の高い人だけど、行内の様々な人事を見たり、また復讐を遂げ、そして自分が出向させられたりしてこうなっていったんじゃないかなあ?(想像です)
    そして今の彼はとてもカッコいい。
    だとしたら、今まであったすべてのことは、そのカッコいい彼に繋がっているのか(想像です)
    苦労も悲しみも怒りも、すべてカッコいい自分に変えることができる人って、凄い。尊敬する。

    自分の能力以上の称賛とか出世とかを得ようとすることはどこかに無理がかかって歪になってしまうのかな、と思いました。目的は出世でもないし自分が評価されることでもないしお金でもない、何か別のものなのかも。
    その別のものを追いかけてたら、出世もできるし評価もされるし、お金もついてくる、のかも。
    正しい欲望ってなんなのかなって思います。

    とかなんとか考えさせられたけど、そんなのすべて置いておいて、話としてめちゃくちゃ面白かった。
    中野渡頭取、めちゃくちゃかっこええやんか。こんなカッコいい人だとは知らなかった。

  • チョットやり過ぎ。
    だって、等身大の主人公だから気持ちが入るんだけど、ここまで来るとチョット現実味が薄れる。
    でも面白いね。
    ある意味、この作者はサラリーマンを知ってるし、だからこそ逆転の発想も分かってる。

  • 中野渡頭取の生き様、半沢直樹の一貫性、話題性だけで抜擢された国交大臣、面白いです。

  • 評価で感想ではないかもしれないが、自分の記憶のために。

    実際にあった事件の裏を見させてくれたのはすごい勉強になったし、政治家のイメージ戦略と銀行の闇と銀行のシステムを学べた。ただの、「倍返しだ!!」のフレーズではなくて、行員の本質を問うような半蔵さんの信念とその生き方。なんかあっぱれだし、こんな感じの仕事がしたくなるね!笑

    でも!忘れられないのは、富岡さんの存在と半沢さんがその富岡さんに対しての意見だな。「一流のバンカーであったことは間違いない。世間に知られることなく、ひっそり銀行を去ろうとも、この男が生きてきた道のりは尊く、そして光り輝いてる。そのことを半沢は知っている。」スポットライトが当たらない人への敬意を感じる。

  • 半沢直樹シリーズ第4弾。今回は政治家が立ちはだかる。
    どんな仕事をしていても、人の道に外れたことをしてはいけない。そして仕事にプライドを持つこと。本作のメッセージだと感じました。

  • 久しぶりに読み直しです。
    池井戸作品は最高。
    半沢直樹にしびれます。
    詠み始めたら止まらない。
    もっとシリーズ化してほしいと思える作品です。

  • いやー、スカッとした!!今回は半沢が同じ相手を二度論破しますからね。最高ですね。
    相手が有力政治家だろうと大臣だろうと弁護士だろうと関係ない、やられたらやり返す。不正は許さない。最高ですね。
    今回は政治家も敵だし相変わらず内部にも敵がいますが全員こてんぱんにしてくれます毎度のごとく。楽しんで読めるので皆様是非

  • 文庫になるのを待っていた。半沢ブームも少し落ち着いたかな。
    一気に読めた。面白かった。貸していた企業だけでなく、内部でのいざこざ、果ては政治まで関わってスケールの大きい、それでして爽快な話だった。

  • 半沢直樹シリーズの第四作。半沢節炸裂の傑作。政治家との駆け引きにも全く動じない半沢は本当のヒーロー像を体現している。サラリーマンの憧れであり、自分もこうありたいと思うけれども、実際にこんなことできるサラリーマンはいないよねえ。久々に胸がスカッとする小説。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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