ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

著者 :
  • 潮出版社 (2000年4月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784267890024

感想・レビュー・書評

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  • 最初の方は、「死にたくない」「家を継ぎたくない」とか普通で意外と俗っぽいな、と思ったが悟りを開いたブッタは凄かった。考えさせられた。

  • ついに手塚治虫さんの『ブッダ』に手を出してしまった。全12巻中現在3巻読了。先は長い。
    ブッダの一生を描いた超大作だ。手塚治虫さんて、漫画家って言う枠には押し込められないほど偉大だ。表現方法はたまたまマンガであっただけで、むしろ思想家といえるかもしれない。
    やっぱり天才だったんだな~と、すでに3巻にして思ふ・・・。

  • 1巻

    ほとんど知らない仏陀の一生を描く。1巻は幼少時代を描く。

    仏陀には、幼少から動物に乗り移れる才能や自分を犠牲にして

    他人を生かすような徳がある。今後、どのように、悟りを

    開いていくか目が離せない。生きることの苦しさ、意味など

    が語られる深い内容である。

    2巻

    シッダルタが旅発つまでの物語。今後、話に大きな影響を与えてきそうな

    人物が産まれたり、登場してきている。

    シッダルタは大国に脅かされている小国の王子。身分制度や人の苦しみ様子に

    悩みつづけ悟りを開き、世の人へ教えを伝えるための人生を歩きつつある。

    3巻

    ブッダと将来敵対するダイバダッタの幼少を描く。解説にイスラム原理主義に

    近い人物とある。1,2巻で出てきた人物とブッダとの関係も現れはじめ、話に

    奥行きが出てきた。マガタ国の王からブッダ(目覚めた人)という名前をいただき、

    4巻

    シッダルダがついに悟りを開く。

    「木や草、動物、人間はこの自然の中にあるからにはちゃんと意味があって

    生きている。あらゆるものとつながりを持って生きてるものは大事な役目を

    果たしている。川のように自然に生きろ。」

    5巻

    ブッダが本格的に、教えを説いてまわる。5巻では鹿を相手に理解を得ると

    同時に苦行僧の心も開かせ始める。

    6巻

     悪魔にとりつかれたアナンダの半生が中心になる。

    ブッダとの対話で悪魔は消し去り、アナンダ自身も生まれ変わる。

    8巻。最後になってブッダは、神は人間の中どこにでもいるという

    悟りを開く。

    シャカ族が滅亡する際に、1巻から登場しているタッタが亡くなったことで

    ブッダの教えに迷いが生じるが周囲に助けられ生涯旅を続ける決意をする。

    大国2つの王を救い、死後2000年以上も教えが続いているということは

    普遍的な思想があるのであろう。

    漫画は大分脚色されているにも関わらず、実話のように感じられた。

  • ブッダの苦難に満ちた人生を、鮮やかに描くことに成功した素晴らしい作品です。
    初めて手に取ったのは学校の図書室。命が理不尽に奪われる悲しみや、残された者たちが苦しみながらも力強く生を歩む姿に感銘を受け、夢中になって読みました。以来、ことあるごとに読み返していますが、毎回新しい発見や感動があり、色褪せることはありません。
    手塚治虫による最高傑作だと思います。

  • 20230505
    再読

  • 昔、大学生時代、バイブルと言い張ってた本
    弟に譲った本

    中学生になった仏像好きな息子に話したら、ぜひ読みたいというので、再購入。再読了。

    いつの時代も人間模様は、変わらない
    死を恐れるものあれば、生きることに貪欲なものもいる
    名誉がほしいものもあれば、すべてが疎ましく思うものもある
    時がたち、経験を重ねて、考え方も、生き方も変わる
    関わってきた人たちとの中で結局は、自分自身がどうするか、、、

    目の前に起こることに振り回され、忙しくしてるが結局のところ、自分の心が振り回されてるだけだと再確認

  • 悟りを開いてブッダとなったあとも、わりと苦悩している。

  • 神格化されたブッダが如何に悟りを得たかがわかる。
    誇張された表現は漫画だから仕方がないが、それを差し引いたとしても壮絶だった人生なのは間違いない
    今の世の中、ここまで「苦」について考えられる人はいないだろう。無料や数千円で楽しめることがある状況で、誰が苦に焦点を当てるだろうか。
    そこら辺の新刊で出ているお悩み解決本を読むぐらいであれば、この漫画とヴィパッサナー瞑想本を読んだ方がよっぽど解決するように思う。
    なんせ25世紀に渡り時代を超えている考え方なんだから、年季の入り方が違う。そこらの新刊は25週間(半年)も持たないだろうし

  • 入滅後、ブラフマンに「私が死んだ後の私の教えはどうなるのです?」と焦って聞く様子は、悟った人間の行動ではない、という解説がありましたが、手塚さん自身の心の声だったんでしょうか。

    私は以前ヘッセのシッダールタを読んだ際に、ブッダになぞらえた別の人間の話だととらえてしまいましたが、このブッダもまたそんな感じで創作満載。今ならどちらも、そんなもんだと捉えられますが、もっと事実に基づいたものを読みたいと願うには、釈迦自身の資料が残されていなさすぎるんですかね?

  • 結局死ぬことへの恐怖は無くならなかったが、仏教の歴史を知れたこと、命について考えさせられる良い経験を与えてくれる本ではあり、さすがだった。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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