- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309025124
感想・レビュー・書評
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主に筆者がブログに書いていた文章をまとめたエッセイ本。
彼女にとって「文章」は発表を前提に書くものだったらしく、つまり彼女の書く文章はすべて作品なのだった。
思考がダイレクトに伝わってくる力のある文章ばかりなので、読むためにも気力がいる。
それは普段誰も言葉にしてくれない、見ない振りをしている部分に彼女がスポットを当てているため、自分の心と向き合うことを余儀なくされるからなのかもしれない。
彼女は望んでいないのだろうけど、私はすごく共感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さくさく読み進められるようで、中々そうもいかない。言葉がやっぱり踊りながら漂っている感じ。なんて言ったらいいんだろう?
自分が若い事をきちんと把握している感じ -
なんとなく気になっていた方の一冊。
詩を読まねば。
まず。 -
読むのにエネルギーのいるエッセイだなって思った。何故、こんなにエネルギーがいるんだろうと考えると、1つの文が長いから、句点に辿り着くまでに何を話しているのか分からなくなってしまう。俺の読解力や感性の問題もあるのかもしれないけれど。
とても「感性度」の高い文章で、例えばこれは、土曜日の深夜2時くらいに読んだ時、心の柔らかい場所を刺激して、自分だけの感性がジンワリと滲み出てくるんだろうなと思った。
詩とエッセイとの狭間にある本だなと感じた。いつも目に届くところに置いておいて、夜の静かな時間に読見返してみたくなる本だった。 -
詩人・最果タヒ氏のエッセイ…というかブログをまとめたもの(一部雑誌掲載のものもあり)。
やはり詩人らしく、言葉というものに対しての見解が独特のもので、特にネット黎明期と思春期が一致したことで、そもそも読んでもらうこと前提でないと文章が書けないという件など、なかなか興味深かった。他にも人間関係について(友達は必要ない)や、これも言葉に関係するがネット上に文章を書くことは自分というキャラクターのコンテンツを作ること…など、他の人とは違った世界の見方をしていることが伺えて面白い。
詩集も読んでみようと思う。 -
著者は詩・小説・エッセイと様々な形態の文章を発表しているが、なかでもこのエッセイの語り口が自分に合っていると感じた。