- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309413181
感想・レビュー・書評
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オビが凄い!
読者が犯人と言われれば手に取りたくなる!
手に取ってみると内容が気になる!?
読み始めると仕掛けが気になる!
犯人が誰かではなく、『私』が何故犯人なのか?
終始この疑問について考えていく作品です。
アリかナシかで言うならば、綿密な伏線の張り方によりこの方法は◎で良いと思います。
単行本で読もうが、文庫本で読もうが、図書館で借りようが、中古で買おうが貴殿はこの殺人に関わりを持つ事になる。 -
正直に言えばそれはありなのか?
という感じ。気になるので最後まで読んだけど仕掛けで読ませる作品を読むのは今後もっと慎重にしようと思った。
確かに一応、納得はできるけどね。
そして何故となると実際に読んでみてとしか言いようもないし読後感を正直に言うことぐらい。
お薦めはしないかな(笑)
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最初は普通に穏やかに話が進み、犯人も何も死人もいないが、後半からあれっ、と不安な感じになる。
それが、もう騙されていたと気づくのは最後になる。
確かに読者が犯人である。
内容(「BOOK」データベースより)
「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。不信感を拭えない作家に男は、これは「命と引き換えにしても惜しくない」ほどのものなのだと切々と訴えるのだが…ラストに驚愕必至!
著者について
1963年山形県生れ。2007年『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞しデビュー。同作は『最後のトリック』と改題文庫化されベストセラーに。11年「人間の尊厳と八〇〇メートル」で日本推理作家協会賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
深水/黎一郎
1963年、山形県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。ブルゴーニュ大学修士号、パリ大学DEA。2007年、『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年、「人間の尊厳と八〇〇メートル」で第64回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
「意外な犯人」も出尽くしているミステリーの世界にあって、残された唯一の犯人パターンと言われる「読者が犯人」、を実現した推理小説。
新聞連載小説の執筆に悩む作家、彼に送りつけられた「読者が犯人」というトリックを買わないかという謎の手紙。
物語られる全てが犯人設定に繋がっていて、よく書かれているなあ、と思った…わりに、驚きや感動がないのはなぜか。島田荘司の文庫本解説の最後から二段落に、なるほど、だからかなと腑に落ちるものがあった。